
5月18日の朝、入院していたワン太が虹の橋へと旅立ちました…。
ワン太は、不適正な飼育をされた14歳のボーダーコリーの男の子です。
「虐待されている犬がいる」と通報があり、助け出していただいて当会にやってきました。
5月12日から下痢と嘔吐を繰り返し、元気もなくご飯も食べられなくなったため受診し、そのまま入院となりました。
急性膵炎や肝炎が疑われ、下血して急変することもあるとのことでしたが、はっきりした原因は不明でした。
5月3日の引取りから、わずか15日間の命でした。
初めてワン太を見たとき、胸が痛むほど衝撃的な姿でした。
本来サラサラで美しいはずの長毛はガチガチに固まり、まるで鎧のよう。
鎖に長いことつながれていたからなのか、感情を失ったように下を向いて立ち尽くしていた姿が忘れられません。
翌日、病院で全身の毛玉を取り除いてもらい、ライオンカットのようにスッキリすると、不思議と「はぁはぁ」していた呼吸も落ち着き、ドライフードもよく食べ、みるみる元気になっていきました。
「これからもっと元気になって、今までの分を取り返そうね」 スタッフみんなでそう話していた矢先の下痢と嘔吐、そして入院でした。
初回の診察では、心臓も血液検査も問題がなかったため、急変には本当に驚きました。

入院中治療を続けていただきましたが、止血異常が進み、下血も始まり、ワン太は相当辛かったと思います。
高齢になっていましたが、これから第二の犬生のスタートを切って幸せにと願っていました。
ご飯もペロリと食べ、良い便になってきて、「ワン太、いいね」「頑張ったね」 とみんなが声をかけ、これから楽しい老後を過ごすはずでした。
犬生の大部分をネグレクトの環境で放置され、ようやく救われた矢先に旅立ってしまったことが、ただただ可哀そうでなりません。
改めて、犬を飼うということの重さを考えてほしい。 命を預かるということを、どうか忘れないでほしい。そんな強い思いが込み上げてきます。
動物たちの生涯は、どんな人に迎え入れられるかで、生まれた意味さえ変わってしまいます。
その子の幸せも、苦しみも、人の選択ひとつで大きく左右されます。
ワン太、少しの時間しか一緒にいられなかったけれど、 もっとお世話したかったよ。
どうか安らかに。そして、次は苦しみのない世界で幸せに過ごしてね。
皆様とワン太の冥福を心よりお祈りしたいと思います…。


