
4月22日、マミーが虹の橋へと旅立ちました。
マミーは2015年3月、石狩保健所から引き取った推定16〜18歳の女の子で、当会で11年を過ごした、二番目に古い保護犬でした。
当時、石狩市厚田区嶺泊では多頭飼育崩壊が発生し、石狩市が捕獲檻を常設して毎日パトロールを行うほど深刻な状況でした。
テレビや新聞でも大きく報道され、当会もこの案件で継続的に保護を行い、生まれた仔犬を含めると100頭以上を受け入れています。
マミーはお腹の大きい状態で捕獲され、石狩保健所で2頭の仔犬を2015年3月17日に出産。
翌々日の3月19日、仔犬たちと一緒に当会へやってきました。
保護当時の状態は非常に悪く、心雑音や不整脈もあり、高齢での出産だったのではないかと考えられました。
それでもマミーは体調が優れない中、懸命に子育てをし、仔犬たちは無事に新しい家族との出会いがありました。

<当会に来て6年後の春>
その後のマミーは、社会勉強やお散歩の練習を重ね、ご飯もしっかり食べ、しっぽでの生活に少しずつ馴染んでいきました。
同郷の子たちと仲良く遊ぶ姿も見られるようになりました。
臆病な性格は最後まで変わらず、誰にでも懐くタイプではありませんでしたが、お散歩や、嶺泊出身の仲間たちと運動場で過ごすお昼の時間を
楽しみにしていました。
知らない人や新しい環境が苦手だったため、なかなかご縁に恵まれず、気づけば11年という長い年月を当会で過ごすことになりました。
それでも、マミーは毎日を穏やかに、元気に生きていました。
健康診断では心雑音や不整脈も認められず、むしろ若返ったように見えるほどでした。
過酷な環境でボロボロだったため高齢に見えていただけで、実際はもっと若かったのかもしれません。
昨年の血液検査でも問題はなく、そろそろ今年の健康診断を…と考えていた矢先、急に元気と食欲がなくなり、急いで病院へ向かいました。
しかし、状態は非常に悪く、お腹には大きな腫瘍があり、すでに出血していました。
病院でもできることはなく、マミーはその日の昼に静かに息を引き取りました。
あまりにも突然の旅立ちでした。
前日まで、いつものように仲間たちと運動場を走り回っていたのに…楽しくて、つい無理をしてしまったのかもしれません。
しっぽに来てからの11年、マミーは幸せだったのだろうか――そう思うと胸が締めつけられます。
新しいお家を見つけてあげられなかったことが、悔やまれてなりません。
どうか皆さまとともに、マミーの冥福を心よりお祈りいたします。


