
突然のお別れでまだスタッフも心が落ち着いていませんが、ラクレットが9月11日(木)に虹の橋を渡りました。
ラクレットは、2020年5月26日に滝上町で半野良として捕獲された、推定4-6歳の男の子でした。
今年7月、健康診断時に心音と共に聞いた事のない音がするということでエコー検査をしました。
結果は、動脈管開存症(PDA)でした。
犬の動脈管開存症とは、先天性の心疾患のひとつで、胎児期に存在する「動脈管」という大動脈と肺動脈をつないでいる血管が、出生後も閉じずに残ってしまう状態を指します。
本来は出生した時に閉じるのですが、ラクレットは閉じておらず、そのため、大動脈の血流が肺動脈に流れこんでいました。
詳しいお話によると、
本来、心圧は大動脈の方が高いですが、閉じなかった動脈管から肺動脈へ血液が流れてしまっていることで、徐々に肺動脈の心圧が上がり、心不全を起こすそうです。
軽症の場合(大動脈の方が心圧が高い)は、外科手術が可能で根治も期待できますが、大動脈と肺動脈の心圧が同じになってしまった場合は、手術ができず内科治療となります。
ですが、根治は見込めず、近い将来心不全を起こして亡くなってしまう事がほとんどとのことでした。
・ラクレットが年齢が若い
・動脈管開存症は、早期に発見し、適切な治療を行えば健康な生活を送れる可能性が高いとされている
・重症化すると、肺高血圧やチアノーゼを引き起こす
・ 大動脈から肺動脈へ血液が逆流し、心臓や肺に負担がかかる
上記のことから、内部でも慎重に協議を行い、酪農学園大学附属動物病院で手術を行うこととなりました。
執刀医の先生によると、大動脈と肺動脈の管に脂肪が癒着してたため剥離を行いましたが、管が弱く出血し、止血してもその後も別の箇所でも管が破れたとのこと。
懸命に止血を行ってくださいましたが、管が弱いためか裂けてしまい、止血もできない状態となり大量出血となったそうです。
先生も何十件と同じ手術をしてますが、ラクレットのような症例は初めてと仰られ、深く謝罪してくださいました。
先生ご自身も非常に悔しく無念であったと思います。

この疾患は、早期に発見し適切な治療を行えば、健康な生活を送ることが可能とのことで、ラクレットが元気になってくれることを信じていました。
まさかの突然のお別れに、衝撃が強すぎて言葉も失いました…。
帰ってきたラクレットの体はまだ少し温かくて、「ついさっきまで生きていた」と思うと、何とも言えない悲しみがこみ上げてきて、辛かったです。

スタッフからも【らっくん】の愛称で親しまれ、とても優しかったラクレット。
人との接し方が少し分からず、戸惑うことも多い子でしたが、声掛けをすると目を合わせてくれたり、ギュッとすると戸惑いながらも受け入れてくれました。

また、犬が好きで、お散歩中にしっぽの犬を見つけると、どんな相手でも上手に挨拶できる子でした。

<右:ラクレット>
同郷のマスカルとはずっと一緒で、ドッグランに出て楽しく遊んでいる姿はとても可愛かったです。

元気になったら、もっと沢山まったりお散歩したかった…沢山お友達と遊ばせてあげたかった…それが心残りで残念な気持ちでいっぱいです。
あの優しい笑顔をもう一度見たかったです。
新しい家族を見つけて温かいおうちで幸せに過ごして欲しかったです。
家族を見つけてあげられなくてごめんね。
らっくんも急なお別れで戸惑ってるかもしれないね。
でもスタッフもボランティアさんも他のお友達もみんならっくんのこと大好きだったよ。
今までありがとう。ゆっくり休んでね。
皆様とご一緒に心よりラクレットの冥福をお祈りしたいと思います…。


