
2月14日、推定6〜8歳のオスのウララが虹の橋へと旅立ちました…
ウララは、幕別町で交通事故に遭い負傷動物として帯広保健所に収容され、骨折の影響で排尿の感覚がなくなってしまっていたのか、尿は寝ているところで垂れ流し、排便はトイレでできていたそうですが、人に慣れていないことや治療が必要なことから2022年5月、急遽引き取りしました。
引き取り後、かかりつけの病院で診察していただいたところ、口内炎が酷く口の中が真っ赤で舌に潰瘍がありカリシウイルスでした。
また、レントゲンを撮ったところ、左後肢大腿骨がボキボキと折れていて骨盤も骨折し、その影響で出血による貧血になっていました。
容態を良くするために、まずはしっかりと栄養を摂り、口内炎や潰瘍の治療を行うことになりました。
ウララは、食いしん坊だったので口が痛いながらもしっかりご飯を食べてくれ、2ヶ月後の再診では、折れていた骨もそれなりについていました。
足も伸ばせる様になったり高いところにジャンプしたりと生活に支障もなさそうだったので、手術はしないことになりました。

食いしん坊が功を奏して、口が痛いながらもしっかりと食べ、体重も5kgとなりふっくらとしてきました。
ですが、2023年3月からヨダレの他にも口から膿が出るようになり、ご飯が食べれない日が出てきました。
そこで、長期で効くステロイドや抗生剤、インターキャットで治療することになり、最初は注射の間隔を空けても効果が持続していたのですが、どんどん間隔が短くなってしまい、2024年8月頃からはステロイドを注射しても前ほど食べてくれなくなりました。
舌の付け根にあった潰瘍は大きく咽全体が真っ赤で口内炎も酷く、獣医師からも今までこの状態で良く食べてたね、と言われるような容態でした。
少しでも痛みを軽減させるために痛み止め等も試しましたが効果はなく、ステロイドを注射していましたが、昨年12月に血糖値が高く、尿糖も出ていてご飯も食べれていないので入院することになりました。
入院中に検査を行ったところ、結果はステロイドによる影響での高血糖で、今後ステロイドを使用するのは難しくなりました。
その後は食欲を出すための注射や飲み薬で少し食べたり食べなかったりの日々でしたが、やはり口が痛くてヨダレや膿が出てきてしまうので、ステロイドの種類を変えて注射してもらうことになりました。
この頃には身体も痩せ細り体重も3kgまで落ちていました。

貧血も酷く、少しでも状態を回復させるために2月6日、鼻にカテーテルを入れて栄養を流すことにしましたが、貧血はさらに悪化し赤血球数もかなり少なくなっていることからおそらくエイズウイルスが原因との診断を受けました。
それでもウララは、カテーテルを入れて退院後に自力でパウチを完食し頑張っていました。
翌日からはカテーテルから栄養を流し、状態も落ち着いているように見えましたが、2月10日から栄養を流した後に吐くようになってしまいました。
また、下痢も酷いため流す栄養の量が多いのかと量を減らしてみたりしましたがやはり吐いてしまい、2月13日にはカテーテルを縫い止めていた糸が取れたことや栄養を流しても吐いてしまうことからカテーテルを抜くことにしました。
吐いたことで体力を消耗してしまったようで、身体をあまり動かすことができなくなり、かろうじて目を動かして人の様子をぼんやりと見ているような状態でした。
そして翌日の2月14日、ウララは天国へと召されました…
引き取り時はシャーシャー言いながらパンチをしていたウララですが、いつの間にかどんどん人に馴れてくれて、人を見るとゴロゴロと喉を鳴らして触られることが好きになっていました。
こんなに人を好きになってくれたのに新たな家族を見つけてあげられなくて、ごめんね。
私たちも同じですが、亡くなった命に対して本当にこれで良かったのかと思うことがあります。
ですが、その選択は当時の状況下で最善では思われたことで重要な意味を持っていました。
深く考えてしまうのは、それほど命は重いものだからでしょう…
次に生まれてくる時は幸せな家庭猫になって欲しいです…
皆さまとウララの冥福をお祈りしたいと思います…
posted by しっぽの会 at 11:13
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保護猫の様子
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