
10月20日(月)、当会は留萌振興局と天塩町役場と、天塩町内の犬の多頭飼育崩壊現場についての対策会議と現地の視察に行ってきました。
天塩町(てしおちょう)は、北海道北部の日本海沿岸に位置する酪農と漁業が盛んな自然豊かな小さな町です。
長年地域の課題となっていた犬の多頭飼育案件について、2023年2月から関わっている現場で、昨年6月以来の訪問となりました。
当会から遠く離れた天塩町ですので、移動に時間がかかりますが、13時より天塩町役場内で、留萌振興局、天塩町役場と当会、飼い主との計10名で会議を行いました。
会議では、不妊手術を行っていない犬たちについて、今後の捕獲作戦と協力体制、その後の適正飼育のあり方について情報共有を行いました。
元々、この現場では70頭以上の犬が不適正に飼育されており、2023年2月に現地で出張不妊手術を実施いたしましたが、係留されていない犬が多く、一部の捕獲出来なかった犬が現在も出産を繰り返しているため、なかなか終止符を打つことが出来ない状態です。
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今回の経緯としては、9月22日に、天塩町住民課が現地を訪問したところ、1頭お腹が大きい子がいた。
そこで、情報共有と今後の対応についての相談がありました。

<2024年6月撮影 母犬は、個体番号21番と思われます>
この母犬は、実際は犬は既に9頭出産しており、子育て中でしたが、子犬たちは、9月30日に天塩町役場で保護し、留萌保健所で5頭、当会で4頭引き取りました。
この母犬は、多産系のようで3月にも8頭出産していて、捕獲して不妊手術をしなければ、今後も出産を繰り返してしまいます。

そこで、犬たちが出入りしているD型倉庫の視察し、捕獲作戦を練りました。

状況としては、D型倉庫に1頭繋がれていますが、外で3頭が繋がれていない状況で確認されており、当該4頭に加え、D型倉庫に仕掛けられた監視カメラには、普段見かけない白色と茶色(個体番号26番の可能性)の2頭の個体が確認されていました。
長らく、この現場の犬たちの狂犬病予防注射を担当していた役場の職員の方に確認したところ、この現場の犬の可能性はあるとの見解でした。
以上、現状では6頭の犬がいて、2頭は去勢済みオス、2頭は未避妊のメス、2頭は不明個体です。
その内のメス1頭が出産を繰り返しています。

当日は、外で個体番号14番(去勢オス)を確認することが出来ました。

D型ハウスは、これまでも何度も掃除や片付けもしてきましたが、どこからゴミが集まるのか、すぐにゴミが散乱し不衛生になります。
この現場をこのまま放置すると、毎年2回、この問題が発生する可能性が高いことから、その対策として、メス個体を捕獲し、避妊手術を受けさせることができないか、また、飼い主や関係機関がどう対応するべきか、今後協力して進めていくこととなりました。
現地では、不妊手術が実施できる病院が少なく、また、遠方の病院まで搬送しなければならないので、それも課題になっています。
まだまだ課題は多いですが、再発防止のためにも定期的な指導・監視が必要です。
行き場のない犬猫を減らし、一頭でも多くの命を繋いでいくこと…これからも関係機関と協力しながら粘り強く取り組んでいく必要があります。
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