
2025年10月9日(木)、留萌振興局より、天塩町の多頭飼育崩壊現場から生後約1か月半の子犬4頭(オス2頭、メス2頭)を引き取りました。
この子たちは、2023年2月より当会が関わってきた天塩町の犬の多頭飼育崩壊案件において、現地で不妊手術が叶わなかったメス犬がその後出産した子犬たちで、その母犬は春にも8頭、今回は9頭(オス5・メス4)を出産しました。
何としても、この繁殖にブレーキをかけれるよう不妊手術を行いたいのですが、警戒心が強く捕獲機では捕まえることが出来ません。
また、未不妊のメスは、もう一頭確認されています。
当該案件では、2023年3月に留萌振興局、天塩町役場、Mobile VET Office、よつばスペイクリニック、そして当会が連携し、現地にて不妊手術を実施しました。
しかし、現場には係留されていない犬も多く、当日も人の気配を察知して近寄らない犬が複数おり、飼い主自身も全頭の把握が困難な状況でした。
結果として、手術が未実施の犬が残ってしまい、後日飼い主が責任を持って対応することとなりました。
このような背景から、今回引き取った子犬たちは、不妊手術が間に合わなかった母犬から生まれた命です。

搬送中に排泄で体が汚れていたこともあり、到着後すぐに体を洗いました。
生まれて初めてのシャンプーでしたが、ドライヤーにも驚きながらも大人しくしてくれ、ふわふわの毛並みに整いました。
現在、子犬たちは社会化を進めるため、スタッフが自宅で預かりながら日々のケアを行っています。

岳(がく)/オス
好奇心旺盛で、物怖じしません。

蒼(あお)/オス
明るく元気いっぱいです。

人との距離が近く、甘えん坊です 。

葉月(はづき)/メス
最初は一番引っ込み思案でしたが、2日目からは甘えるようになりました。
当会がこれまで引き取って来たこの案件の犬たちは、人懐こく穏やかな性格の子が多く、この子たちも同様に人との関係性をスムーズに繋いでいってくれそうです。
【現場の課題と今後の支援】
現地では、飼い主の生活環境の変化もあり、犬たちの管理や支援が停滞している状況です。
係留されていない犬や、飼い主による全頭把握の困難さは、不妊手術の徹底や適正飼養の継続において大きな障壁となっています。
また、行政・民間団体の連携による一時的な介入だけでは、根本的な改善には至らず、継続的なモニタリングと支援体制の構築が不可欠です。
今回の子犬たちは、そうした支援の手が届かなかった部分から生まれた命であり、今後も同様の事例が起こり得ることだと思います。
今後も、現場の状況を見守りながら、必要な支援が出来るよう、地域の方たちとも考えていけたら幸いです。
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