2025年09月02日

8/25.26 道東地域の野犬視察と犬の引取りのご報告

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<厚岸町役場>

8月25日(月)・26(火)、当会は、道東の厚岸町と浜中町の野犬視察と保健所等から犬の引取りに伺いました。

いつ雨が降り出すか不安なお天気でしたが、お陰さまで2日間雨に当たらず活動することが出来ました。

25日(月)は、厚岸町役場の職員の方のご案内で、地元のNPO法人しおんの会さまとボランティアさん、当会は代表とスタッフと計7名で野犬の視察を行いました。

また、翌26日(火)は、浜中町の2か所の酪農家さんの野犬視察を行い、午後からは標茶保健所、釧路保健所、預かりボランティアさんから計4頭の犬を引取りしました。




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最初の視察は、厚岸町の床潭地区です。

厚岸町は、酪農、漁業どちらも盛んな地域ですが、床潭は漁業の地域で、ちょうど今はコンブの収穫が盛んな時期です。




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犬たちは、触ることは出来ませんが、人には慣れていて餌が欲しくて近くまでやって来ました。




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大きさは中型犬ですが、この地区の野犬は2か所のエリアに分かれて暮らしているそうで、顔や体格も違っています。




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生きていくために必死な犬たち…人のそばで暮らしている野犬たちですが、もとはと言えば飼い犬が交配した末裔と思われます。

その後、酪農地区の太田地区に向かい、酪農家さんとお話しさせていただき、野犬の現状についてお話を伺いました。




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<個人宅の野犬の子犬>

この子は「ボク」と呼ばれていた野犬の子で、ボランティアの方が様子を見てくださっていました。

ここでもこれまでも何度となく繁殖が繰り返されてきたので、1日も早く犬たちを、保護出来るようアニマルフェンスを設置されて、捕獲の準備をされていました。




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26日(火)は、浜中町の視察をさせていただきました。

先にNPO法人しおんの会さまを訪問させていただきました。




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吉田代表が、近くの大規模な酪農家さんをご案内してくださいましたが、牧場主の方や従業員の方にお話を伺うことが出来ました。




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昨年2024年10月にもお邪魔していますが、この画像は10か月前のものです。この子たちは、現在も健在にしているとのこと、安心しました。

ですが、3頭とも避妊・去勢手術をされていないので、これまで何度も出産を繰り返しています。




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この子はメスで、何度もお産をしています。

役場では捕獲予定も立てているそうですので、不妊手術を行うことで、行き場のない犬たちが増えないことを願っています。

牧場主さまは、犬に理解がある方で、「犬たちは大人しく利口だし、悪いこともしないので、増えさえしなければ面倒を看るのは構わない。」との温かい言葉をいただきました。




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その後、60キロほど先の標茶保健所に向かい2頭の犬を引き取りました。




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2頭は、弟子屈町で多頭飼育で放棄されたコーギーと和犬のミックスです。

高齢ですが、力も強く元気いっぱいです。



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男の子で、千と名付けました。臆病なところもありますが、人には慣れています。




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兄弟のダイも男の子です。この子も臆病ですが、人には慣れています。




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次に1時間ほど離れた釧路保健所に向かいました。

職員の方々と地元のボランティアさんが待っていてくださいました。

鶴居村で迷子で保護された血縁のたぶん兄弟であろう3頭はとにかく、はっちゃけていてパワフルです。




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釧路保健所は、収容限界でSOS状態でしたが、何頭かすでにお声がかかっているとのこと。
まだ声がかかっていない三男坊?を引取り、三郎と名付けました。



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三郎は明るく朗らかで素直な元気っ子です。訓練して落ち着きが出たら、良きパートナードッグになってくれるような子です。





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預かりボランティアさんが、床潭で保護した子犬を保健所に連れてきてくださいました。
男の子で、コタと名付けました。




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コタは、小熊のような可愛らしい子で、保護時からボランティアさんがお世話されていたので、とても人に慣れていました。




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釧路保健所では、推定3〜4歳のサビ猫の女の子が出会いを待っていました。

4月初めに負傷猫として収容されましたが、交通事故にあったのか、斜頸があって右回りにぐるぐる回っています。
目は見えておらず、匂いで水や食べ物を確認していました。
小さくかわいらしい子でした。




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北海道における野犬問題とその背景 ― 広大な大地と豊かな自然環境の中で、野生動物が身近に暮らす道東地域。

この大自然の中では、人も、野生動物も、そして愛玩動物と呼ばれる犬や猫も共に命を育んでいます。

野性動物が身近な道東では、番犬や害獣除けとして未不妊のまま犬が飼育されていることも散見されています。

こうした犬たちによる交配で、野犬となる犬が後を絶たない現状ですが、そんな中、温かい農家の方や、役場の方、ボランティアさんたちが必死で命を繋いでいます。


大切なのは、増やさないこと・・・一にも二にも不妊手術を行うことが重要で、不妊手術の実施は、飼い主の責任です。


しかしながら、近隣に病院がない、未去勢のオスの方が害獣除けに使える等、様々な理由で、未実施のまま飼育されるケースが少なくありません。

広大な大地と建物、飼料がある等、犬も住みやすい環境があり、これらが重なり、結果として野犬化につながる事例が後を絶ちません。


<人と動物の共生に向けて>

犬は野生動物ではなく、長い歴史の中で人と共に生きてきました。
人の支えなしでは生きていけない動物であり、人間側の適正な管理と責任ある飼育が求められます。

犬と猫では違いがありますが、地域猫のように不妊手術を施し、数を増やさず一代限りの命として責任を持って見守ることが、野犬問題の根本的な解決につながると考えます。

※狂犬病予防と係留についても同時に考える必要があります。

HOKKAIDOしっぽの会は、 「人と動物が共生する幸せな社会」の実現を目指し、野犬問題にも尽力してまいります。



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posted by しっぽの会 at 21:21 | 多角的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする