
<酪農学園大学附属動物医療センター待合室で>
自己免疫疾患の難病と闘うコロッケは、推定2〜4歳のふわもこの童顔の男の子です。
コロッケは、2023年2月に、留萌振興局の多頭飼育崩壊案件で優先的に引き取った子で、当時、体調が非常に悪く、命の危機さえ感じさせる状態でした。
同郷の子たちの中には、同じ疾患を持つ子がいて、近親交配による影響ではと思われます。引き取りしてからで2年という月日を懸命に健気に生きています。

<酪農学園大学附属動物医療センターのドッグランで>
定期的な血液検査では軽度の貧血傾向が続き、毎日ステロイド薬を服用することで自己免疫疾患の症状をコントロールしていましたが、長期間の服用により副作用があらわれ、腎機能に負担がかかってきました。
そのため、 腎臓の療法食を与えていたのですが、慢性膵炎の可能性が出てきたため低脂肪の療法食に切り替え、 毎日の皮下点滴のケアを行っています。
多くの子が嫌がる点滴も笑顔でこなすお利口さんで、点滴の間もじっと耐え、終わるのを静かに待ってくれる姿には、スタッフの胸がぎゅっと締めつけられるような想いです。

ステロイドの副作用を少しでも減らすため、別の免疫抑制剤の切り替えも試みましたが体調維持が難しく、現在は併用でバランスをとっています。
併用によってステロイドの減量ができたのは、小さな希望だったのですが、最近は、口内に潰瘍ができたり、痛みでドライフードが食べられなくなることもあり、青っぱなが鼻から出てしまうこともあります…。
都度かかりつけ医と連携し、少しでも苦しさを減らしてあげられるよう、緩和ケアを大切に続けています。
強くて、優しくて、健気なコロッケ。
コロッケが心穏やかに過ごせる時間が1日でも長く続くよう寄り添っています。
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