この日は卒業犬の参加はありませんでしたが、一般から2頭と飼い主さまがご参加されました。

ブンタくんは、5か月のオスの北海道犬。飼い主さまは、前回、北海道犬のメスを飼っていらっしゃったそうです。
散歩のときに引っ張る、フードに飽きて人の食べ物に寄ってくる、などのお悩みで参加されました。
しっぽの会 まずは、興奮時に座って落ち着かせられるようにするため、横についてお座りさせることから練習です。動き出したら、両手でリードをしっかり持って動けないようにします。
この時、飼い主の声でテンションが上がってしまうので、無言で指示します。戻ってきたら必ず褒めてあげてください。
叱るのは、よほど上手にしない限り効果がなく、返って犬が逆上してしまう恐れも…基本、声を出すのは褒めるときだけ、だそうです。
お散歩のときも、他の犬に近づこうと引っぱり出したら、無言で引き寄せて、寄って来たら褒めてあげます。
犬にとって、飼い主の声はプラスの意味を持つため、引いているときに「ダメッ」などと声をかけても、犬の方は「あ、ママが行けって言ってる!」と誤解してしまって、逆効果になるそうです😅
そして、お散歩はまずは基礎トレから。ご飯の前などに、リードは短く腰のあたりでもち、おやつかフードを与えながら着いてこさせます。
これを続けることで、飼い主さまの横についていればいいことがある、と教えます。

2歳半のオスのプードルのクリちゃんは、しっぽの会の卒業犬オーブちゃんの弟くんで、今回は1年ぶりの参加となりました。郵便局員さんのバイクや、家の窓から人が見えなくなったりすると、とにかく吠えるとのこと。しつけ教室では猫をかぶっている、と飼い主さま…😅
興奮時に落ち着かせるのはハードルが高いので、まずは、日常で落ち着かせるため、飼い主さまの隣に座る練習です。クリちゃんは人に掌握されたくない性分のようで、座っても落ち着かず、おしりも外に逃げてしまいます。飼い主さまと同じ方向を向いて座るのが理想なので、飼い主さまが動くのではなく、クリちゃんのお尻を動かしてあげます。
ブンタくん同様、興奮時は、あおらないよう無言で対応します。叱るのは、たまにガツンが効果的です。
さて、お散歩はというと…まずは、お散歩開始直後にオシッコはさせません。ちゃんとついてきたら、「さあ、どうぞ」と促します。クリちゃんの好きにさせるのではなく、待つことを教えます。
匂い嗅ぎも好き勝手にはさせないようにします。また、進む道は飼い主さまが決め、飼い主さまが止まれば一緒に止まるようにします。こうすることで、飼い主さまを軽く扱わないことを教え、また、むやみに興奮しないように教えます。
歩調も、1、2、1、2と、同じ歩調で歩きます。そのうち、なんかいつもと違うぞ、っと必死についてくるようになります。
また、家の中でも、フリーに遊ばせすぎるとそれが変に蓄積して、人が見えなくなったりすると吠えたりする子もいます。何気ない日常の中で、ケージで過ごす時間を作って、人の出入り等で大騒ぎしないように教え続けます。
ちなみに、クリちゃんのお散歩特訓中、ブンタくんはというと、しっかり飼い主さまのよこにお座りし続け、とてもお利口さんでした!
お出かけしたときは、まずはママといてね、落ち着いてね、と教えることが大切で、ブンタくんはしっかりマスターしましたね、と松本先生(^^)

今回のアシスタントは、ヤマちゃんでした。相変わらず、パシッとお手本を披露してくれていましたよ。講師の松本円先生は、犬の社会的地位の向上や人と犬が幸せに共生する社会の架け橋として日々犬のトレーニングに奮闘されています。継続は力なりです。皆さん、根気よく頑張っていただけたらと思います。
DOG SCHOOL SAMA
http://siru22sama.wix.com/dog-school-sama
当会のしつけ教室は、2020年より定期的に予約制で開催、愛犬とのコミュニケーションや信頼関係を深めるのに好評をいただいています。
特に、保護犬の中には、人や環境に慣れていない子たちも多く、信頼関係を築くのが大変なことも多いですが、こうした場で適切な学びを得られることは、飼い主さまとの絆が深まる良い機会にもなると思います。
当会卒業の保護犬の飼い主さまに限らず、一般の飼い主さまも参加いただけるので、ご一緒に実際のノウハウを学び、犬との暮らしをより良いものにしていただけたら幸いです。
ご興味ご関心のある飼い主さまは、当会までお問合せ下さい。
Eメール: info@shippo.or.jp
頼りになる飼い主になるために、皆さまのご参加をお待ちしております。松本先生、お忙しい中、本当にありがとうございました!
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