リッコとダンは、推定1歳になった兄妹で、長沼町内の某施設に多頭で住み着いた野良猫が生んだ子です。過酷な環境から2024年8月に3か月位の子猫で保護しました。
保護時から体重の減少や体調不良が見られたためスタッフが連れて帰りお世話をしていましたが、保護直後から白い泡を頻繁に吐くようになり、検査では腎臓の数値が高く、腎炎を疑い投薬と皮下点滴を開始しました。
ですが、投薬で一時的に元気にはなったのですが、多飲多尿や食欲不振は続いたので、大学附属動物病院で詳しく検査をしてもらうことになりました。
そうしたところ、2頭ともキサンチン尿症という珍しい遺伝疾患で、世界的にも猫では症例が少なく大学病院でも初めての事例でした。

<2024年11月 入院中の6か月のリッコ>
リッコは、腎臓内や尿管に石のようなものが詰まって腎臓が圧迫され、左側の腎臓は尿管が通っていましたが、右側の腎臓は詰まっていたため、命の危険があり尿管切除の緊急手術を行いました。

<2024年11月 入院中の6か月のダン>
また、ダンも保護時から体調不良が続いていていましたが、同じキサンチン尿症と分かりました。
ダンの場合は、右の尿管は閉塞してしまっていて、左の尿管も石や砂があり閉塞する可能性があるので両方にバイパスの管を繋ぎました。
管を繋いでいるため、生涯定期的に洗浄が必要です。

現在のリッコは、とても元気に過ごせています。
保護時は自らご飯を口にすることも難しかったですが、今はしっかりご飯を食べて、おもちゃでも遊べるようになりました。
人も好きで甘えることも大好きな子です。

ダンは薬やご飯でPHコントロールはできていますが、どうしてもキサンチンと思われる結晶が出来やすいようで体調を崩してしまうことがあります。
バイパスの洗浄も今は月に一度はしないと炎症してしまい熱が出てしまいます。
それでも体調が良い時は家の中を走り回り元気に過ごしています。
今日が最後となったクラウドファンディングは、保護した犬猫たちの腫瘍の手術や難病の治療継続などに、多額の医療費がかかった経緯がありました。
私たちは、保護した犬猫たちに生涯大切にしてくださる家族をみつけてあげたいと願っていますが、新しい家族と出会うことなく生涯を終える現実もあり胸が痛みます。
そして、こうした出会いが限られてしまうような難病の子が継続的に医療を受けられるように、どうかご支援・応援よろしく最後にお願いいたします!
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医療の充実と飼育環境を整備し
より多くの犬猫の命を繋ぎたい!
『クラウドファンディング挑戦中!
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クラファンサイト
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HOKKAIDOしっぽの会クラウドファンディング
