動物虐待は、動物に対する暴力や適切でない環境下での飼育により、体も心も傷つけられる深刻な問題です。
一方、ネグレクトは、食事や医療、運動、衛生的な環境を与えることなく、動物を適切に世話しないことを言います。

<2023年12月 札幌市内の50頭余りの猫の多頭飼育崩壊案件>
2023年末に札幌市内で発生した50頭余りの猫の多頭飼育崩壊案件では、札幌市動物愛護管理センターと当会を含む4つの愛護団体が協働で解決に向けて取り組みました。
家屋内には多くのゴミが放置されているほか、糞尿等の始末も不十分であったため、屋内外に強い臭気が発生している大変不衛生な状態でした。
飼い主は猫を置いたまま転居しており、緊急性が高いこともあって、札幌市動物愛護管理センターが猫たちの臨時の保管場所を確保し、4団体が捕獲や搬送、給餌や掃除等を分担して行いました。
その後、札幌市動物愛護管理センターの収容状況を見ながら、順次移動し全頭の飼い主募集が行われました。

<2024年2月 元ブリーダーの25頭の犬の多頭飼育崩壊案件>
2024年2月、千歳市内で犬の多頭飼育崩が発生し、石狩振興局と愛護団体と協働で取り組むことになりました。
石狩振興局管内は、繁殖業者やペットショップが多く、ペットを扱う大型店も多数あります。
この案件は、10年ほど前には廃業した繁殖業者が飼育している犬をこれ以上世話が出来ないと振興局に相談したのが始まりでした。
飼い主の元には年老いた犬を中心に、大型犬4頭と小型犬の純血種25頭がいて繁殖に使われていた犬や若い犬も数頭いました。
保健所と当会を含む3つの愛護団体で犬たちを保護しましたが、重篤な犬も多く大変過酷な現場でした。
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動物虐待やネグレクトの案件に於いて、当会では以下の活動を行っています。
【通報の受け付けと現地調査】
動物虐待やネグレクトに関する通報を関係行政機関と警察署と情報を共有します。
可能な範囲で現地調査を実施し、関係行政機関や警察に同行して飼い主と接触することで、問題の解決を目指します。
【被害動物の保護と新たな飼い主探し】
飼い主から、動物の所有権放棄が得られた場合には、行政と協議し状況によっては当会で保護し必要な医療と心のケアを行い、新たな飼い主探しを行います。
【飼い主責任を明確に】
関係行政機関や警察から飼い主への指導や罰則等必要な結果が導き出されるよう協力します。
【動物愛護と福祉の普及啓発】
動物虐待やネグレクトをなくすためには、物言えぬ動物たちの小さな命を地域全体で協力して守る意識が不可欠です。
動物虐待やネグレクトに関する情報を広く社会に周知し意識を高めていきます。
2024年11月に当会が通報を受けた犬のネグレクト案件では、市役所の住民課や管轄の警察と協力し、飼い主とやり取りを重ねました。
原因は飼い主の認識不足だったことから、当会からは飼育方法などの適切なアドバイスを行いましたが、まずは飼い主本人と対話をしていくことが大事であると思いました。
人も動物たちも安心して暮らせる未来を築いていきたいです。
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医療の充実と飼育環境を整備し
より多くの犬猫の命を繋ぎたい!
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