2024年12月13日

第10回 犬のしつけ教室 もっと犬のこと知ってみよう! 頼りになる飼い主になろう!のご報告🐕


11月30日(土)、第10回犬のしつけ教室 もっと犬のこと知ってみよう! 頼りになる飼い主になろう!を開催しました。

参加犬は、卒業犬のオラフくん、キリくん(旧ラガー)、アラタくん(旧ビック)、ピリカくん、一般から小型犬の善くんの計5頭となりました。



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オラフくんは今年6月にしっぽを卒業した推定7-9歳の男の子です。

当会にいるころから犬が苦手だったオラフくんですが、お散歩中に他の犬に会うとピュンピュン飛んで逃げようとするのがお悩みとのこと。

そういう場合は、まず首輪を持って少し前方向にお尻を押しながら、飼い主さまの隣に座らせて落ち着かせることが第一です。
 
「座ることは犬にとって落ち着くこと」と松本先生。

そしてポイントは、飼い主さまと犬は同じ進行方向を向くことです。









そこで、同じお悩みで前回も参加してくれたピリカくんに、お手本を見せてもらってから、オラフくんも挑戦!

「こんなところで落ち着けるか!」と、思いっきり踏ん張っていたオラフくん。

こういう場合、犬のお尻を押す手に力を入れつつも、ニッコリ笑顔で行うことが大事だそうです。

飼い主さまが怒ったり大声を出したりすると、「他の犬に会うと叱られる」と思ってしまうからです。

オラフくんには、人が止まったらオスワリすることを覚える、という宿題がでました^^





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2019年12月に1歳未満で当会を卒業したピリカくんは現在推定5歳の男の子です。

前回よりずいぶん上手に飼い主さまの隣でオスワリができるようになりました。

今回は、飼い主さまの横について歩く練習をしました。

ピリカくん側の手におやつを持って、まずはオスワリの状態でひとつおやつをあげてからお散歩開始。

おやつを持つ手はピリカくんの鼻先に保って一緒に歩きます。

ピリカくんがちゃんとついてきて何歩か進んだら、おやつを上げます。

それを繰り返し、最後のおやつは止まってから。

上手にできたら優しく撫でて褒めてあげましょう。










ここで、おやつはモチベーションを高めるために使いますが、犬を安心させてあげるために優しく撫でてあげることが大切だということです。

そして、回数を重ねることで自分に自信がついてきて、だんだん誇らしげに歩くようになるとのことです。

ピリカくんには同じく当会の卒業犬の聖くんという兄弟犬がいますが、一頭ずつお散歩の前に同じ練習を続けることで、それぞれが飼い主さまときちんとコンタクトがとれるようになり、1頭ずつのお散歩が楽になるだけでなく、2頭一緒にお散歩にでかけても犬達に引っ張られないようになるそうです。




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1歳9か月の善くんも、前回に続けての参加です。

前回はおやつを使って、オスワリの状態から「立って」のコマンドで立つことを教わりました。

その後、とても上手にできるようになっていて、おやつを持つ手を善くんの前方に置くようにとの先生からのアドバイスで、一気に磨きがかかっておりました^^

そして今回は、その立位の状態を保持する練習をしました。

これは「病院などで役に立つはず」とのことです。

善くんは、飼い主さまの横にピッタリついてのお散歩の練習もしましたよ。









また、最近、少し「オラオラ」系になってきて、いつまでも良い子でいてもらうには、どうすればよいかという質問をされていました。

これには、ケージの中から外へ出すときなどに、マテの状態からヨシと声をかけるまで、前のめりでヨシを待つのではなく、落ち着いて待っていられる練習をすることが有効とのことです。

そして、それが出来るようになっても、ときどき練習を繰り返すことが必要だそうです。




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昨年2023年10月に当会を卒業したキリくん(旧ラガー)は、推定5〜 7歳の男の子です。

続いて卒業して1年とちょっとが過ぎたキリくんです。


1対1のお散歩は問題ないが、パパさん、ママさんとキリくんのお散歩で、パパさんがリードを持つと歩かなくなるとのことでご相談。

まずは、ママさんとの1対1のお散歩の様子を見ていただくことにしました。

ところが、教室に一緒に参加している他の犬や人が気になって、なかなかうまく進めず…

そこでいったんお座りさせて、手の甲で優しく撫でて落ち着かせてあげてから、再開しました。









普段とは違う環境から逃げる、これは犬としては当たり前のこと。

これを優しく撫でてあげながら「大丈夫だよ」と伝えてあげることが大切とのことです。

そうして飼い主さまといれば僕は大丈夫、という自信につなげていきます。

キリくんが歩きやすいリードの長さを決めてあげ、歩くときは手で引っ張るのではなく、体で誘導してあげるのがポイントです。

そして引っ張らずについて来たらその都度撫でてあげます。


おうちに帰ったら、普段の散歩コースを変え、引っ張って逃げようとしても気にせずに歩き続け、ちゃんとついてきたら優しく撫でる。

これを繰り返して、キリくんの苦手克服を手伝ってあげてくださいとのことでした。

キリくん、ファイト🚩




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今年2024年8月に当会を卒業したアラタくん(旧ボス)は推定3〜5歳男の子です。

卒業して3ヶ月ちょっとが経過しました。

ハーネスを着ければ、お散歩はちゃんと行けるのですが、そのハーネスを着けるのを嫌がって、寝転んでしまってとても時間がかかるとのことでご相談。


まずはハーネスを脱がせてもらいましたが、その間も、横になったままのアラタ君…

おやつにもほぼ反応なく…

次はハーネスを着けようとしますが、やはりすぐに横になろうとします。

そこで、まずは起こして首輪を持って自分の方に引き寄せてあげます。

そして優しく優しく撫でてあげます。

こうすることでアラタくんの逃げずに踏ん張る気持ちを促します。

これを繰り返しながら、ゆっくりゆっくりハーネスを着けてあげます。









また、おうちではケージのドアが開いていても隅っこにじっとしているとのこと。

そこで、お散歩から帰った後もリードを外さず、一緒に過ごす時間を作ってあげて、アラタくんとの距離を縮めていってくださいと先生。

他に犬がいる場合は、その犬につられて出てくるようになるところを、アラタくんにはこの方法を使って誘導してあげるのだそうです。

ただし、アラタくんにストレスにならないように、二日に一回、一回30分程度で行うと良いようです。

さらにアラタくんとの距離を縮めるのに登山もお勧めということでした。




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アシスタントは、このみちゃんでした。

いつもながらとてもお利口さんで、ときどきチラッと甘えん坊さんのところも見え隠れして可愛かったですよ^^

講師の松本円先生は、犬の社会的地位の向上や人と犬が幸せに共生する社会の架け橋として日々犬のトレーニングに奮闘されています。


DOG SCHOOL SAMA
http://siru22sama.wix.com/dog-school-sama

継続は力なりです。皆さん、根気よく頑張っていただけたらと思います。

頼りになる飼い主になるために、皆さまのご参加をお待ちしております。

松本先生、お忙しい中、本当にありがとうございました🙇



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posted by しっぽの会 at 10:08 | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする