2024年10月31日

当会スタッフが、北海道エコ・動物自然専門学校さまで授業を行いました🏫

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10月25日(金)、当会スタッフが講師となって北海道エコ・動物自然専門学校さまで当会の活動をご紹介をさせていただきました!

受講してくださったのは動物看護師学科の1年生の37名の生徒の皆さんです。

北海道エコ・動物自然専門学校さまでは、長年学生さんが授業の一環でボランティア活動にお越しくださっています。

また、エコさんが母校の当会スタッフもいますので、以前にも何度かオープンキャンパスで当会の活動をご紹介させていただいたことがあります。

今回はオープンキャンパスではなく学生さんが対象との事で、少しでも学生の皆さんの学びになればと思い講師をお受けいたしました。

最初にパワーポイントで以下の内容をお話させて頂きました。


・社会の犬猫の現状について

・当会が関わってきた様々な案件について

・当会のスタッフの1日について




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スライドで上記についてお話させて頂いた後に、学生さんに実際に参加していただくブレインストーミングの方法で、どんな課題があると思ったか、どんな解決方法があると思ったか、皆さんで話し合っていただきました。

このような形でお話させていただく事は当会としても初めてでしたので、皆さんがどのくらい意見を出していただけるのか不安なところもありましたが、最初のきっかけができると生徒の皆さんはスラスラとたくさんの意見を付箋に書いてくださいました。

しっかりと真剣に取り組んでいただき、たくさんの意見を積極的に出してくださいました!




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「どんな課題があると思ったか」について、大まかに5つのカテゴリーに分けました。

@野犬や野良猫について
A終生飼育・高齢者の方の飼育・不適正飼育について
B人手不足・譲渡・どのように行動すべきかについて
Cペットショップについて
D啓発・その他について




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どこのカテゴリーについて解決方法を考えたいか学生さん自ら選んでいただき、グループで解決方法を話し合っていただきました。


この時のポイントは解決できるか、解決できないかが論点ではなく、あくまでも生徒の皆さんがどのように感じたか、どのように思うかを理想論でも現実出来なくても意見を出していただくことが肝心です。

生徒さんがそれぞれ思う事を話し合ってまとめていただき代表者に発表していただきました。



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色々な意見が出て来てとても面白く感じ、何より皆さんがしっかりと自分の意見を言葉にして伝えてくれたことに感心しました!

動物を巡る様々な現状に当会も多く関わってきました。

全ての子を救ってあげたくてもそれは叶いません。

社会の動物に対する考え方に落ち込むことや実際に辛い境遇の動物たちと関わっていると悔しくやるせない思いもあり、下を向きたくなることもあります。

生徒さんたちの前向きな意見を参考に、今後も「1頭でも不幸な子を減らすために」新しい取り組みや考え方も取り入れて行こうと思います。

出来ない事を口にするより出来る事を探して実践したいです!



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以下、生徒の皆さんが課題について考えてくださった解決方法です。

問題点@
野良猫・野犬の繁殖 餌をあげてしまう人がいる

解決方法
・保健所でも野良猫の保護、不妊手術を行う
・TNR活動の啓発
・行政が市民の方へ餌をあげたらどうなるか伝えていく


問題点A
・しつけや犬種別の性格など正しい知識を持たないまま飼う人がいる
・高齢者の方が最後まで飼えない事
・ブリーダーの劣悪な飼育環境
・多数の犬猫を飼うのに不妊をしない

解決方法
・飼い方・しつけ教室の義務化
・飼う前に引き取り先を決めておく。ショップや保護施設などで犬猫を引き渡す際の年齢制限を設ける
・ブリーダーの規制を厳しくする。
・罰金制度。規制を厳しく。相談窓口を作る。不妊手術義務化


問題点B
人手不足  譲渡について

解決方法
・ボランティアではなく給料を出す
・国が助成金出して人を雇う
・動物系の専門学校で講義をして知ってもらう
・オンラインなどの動画で飼い主募集中の子を紹介する


問題点C
お金を出せばだれでも簡単に購入できるペットショップについて

解決方法
・ペットショップの廃止。動物を飼う人はブリーダーに直接依頼する。
・飼う人にも条件を設けて飼い主に適しているかテストを受けてもらう
・ショップ職員を資格制にする
・ショップに獣医、看護師、トレーナーを常駐させる


問題点D
猫の交通事故 適正飼育の啓発 金銭問題 
保健所が安易な引き取りをしていない事でこぼれた動物たちが安全に暮らすためには

解決方法
・自動運転などの技術の発展
・動物に関する知識関心を広げるためにSNS発信、動物のライブで知ってもらう。
・義務教育中に講演会で知ってもらう
・補助金をもらう。
・SNSの発信。
・講演会の機会を増やす
・保健所以外の殺処分しない施設を増やす

以上の活発な意見が出ました。

考え方方法としてPDCAという考え方があります。

Plan(計画)Do(実行)Check(検証)Action(改善)の頭文字を取ったものですが、物事を計画・実行して終わりではなく、その検証と改善も行い繰り返すことで成果を高めていくフレームワークです。

計画し実行し検証を行って改善し実行していく…ビジネスでは必須の方法ですが、当会のような社会問題を解決していく団体にもなくてはならない考え方です。

課題を明らかにし行動を改善していく、失敗してもそれを糧にステップアップしていく…これからの社会を生きる学生の皆さんにもぜひ実践していただきたいです。

今回の活動紹介を通して、このように学生さんにお話させていただくことで、社会の犬猫に対する考え方を変えていくことにも繋がっていきます。

社会の考え方が変わると不幸な子はおのずと減っていくと思います。

今後も声なき小さな命を一頭でも救えるようにどうか皆様もご支援の程よろしくお願い致します!



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posted by しっぽの会 at 06:25 | 多角的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする