2024年10月02日

負傷のカプチーノのその後のご報告

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<保護時のカプチーノ>

8月13日に札幌市動物愛護管理センターあいまるさっぽろより引取りした16歳の負傷していたシーズーのカプチーノのご報告です。

カプチーノは、センターの飼い主探しノートに掲載されていた子でしたが、ノートでの新たな出会いはもなく、8月5日にセンターに放棄収容されました。

お尻に大きな腫瘍を抱え、ボサボサ状態で保護されたカプチーノでしたが、札幌市動物愛護管理センターでカットしてくださり引き取りに行った時は可愛らしいシーズーそのものでした。

高齢のためか、不適切な飼育が原因かはわかりませんが、右目は萎縮していて視力はなく、左目は白内障、歯石も酷く外耳炎もあり等々、、、

余りの状態の悪さに、物言えぬカプチーノがこれまでどんな飼育をされていたのか思うと気持ちが落ち込みました。




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<腫瘍が酷いのでモザイク加工しています>

肛門周りのは卵大の大きな腫瘍は自壊し強烈な悪臭を放っていました。

センターからかかりつけの動物病院に直行し診ていただきましたが、先生と相談し大学病院を受診することになりました。

大きなお尻の腫瘍は肛門周囲腺腫と思われましたが、病理検査の結果上皮腫と判明しました、、。

その他、歯の倍以上あるような歯石ついていて、歯肉炎もひどく根尖膿瘍にもなっていました。

更に前立腺肥大やリンパ節の腫れもありました。

前立腺肥大は去勢手術をしていればならずに済んだ病気です。

カプチーノは16歳と高齢で手術の不安はありましたが血液検査や状態を確認、担当の先生から「年齢の割に元気で血液検査も大丈夫!」と仰っていただき、年齢を考慮したとしても病気の内容から手術をした方が良いと判断し、一緒に去勢手術と口腔内の処置もしてもらいました。




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術後のカプチーノは口の中がスッキリしたのかご飯も難なく食べれるようになり元気に過ごしていました。

が、喜んだのも束の間、尻尾にも怪しいデキモノが出来てきました💦

昨日10月1日、先日病理検査を行った結果を伺いに大学病院を受診しました。

その結果、新たにできた尻尾のデキモノは細胞診の結果上皮腫でした。

またまた悩みました、、

もしこの腫瘍がお尻の腫瘍の転移だとしたら他にも既に転移があるのでは?

そう考えると内科的治療が良いのか?

担当の先生と相談しましたが、前回腫れていた前立腺は去勢手術をしたので小さくなっていましたし、リンパはお尻の腫瘍を切除したことでこちらもで小さくなったと思われました。

先生と相談した結果、現在、肺や他への転移も見られず、元気食欲もあり尻尾の先の腫瘍以外は健康状態も良いことから、今のうちに切除した方が良いのでは?という選択が生まれました。

とは言っても高齢のカプチーノです。

手術の不安はあり躊躇しました。

先生ともたくさん話し合い、前回の手術時は麻酔の覚めも良く麻酔は問題ないと思われるとのことや内科の先生にも相談してくださり、今の段階で抗がん剤をするよりもまずは取れるのであれば取ってしまった方が良く、その後万が一転移等あった時に抗がん剤治療を視野にいれても良いとのことでした。

そして、スタッフ間でも話し合い、カプチーノの強さを信じて腫瘍切除を決めました。

カプチーノの余生を穏やかに過ごしてもらうための決断です。

手術は来週になりました。




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<病院の待合室でもお利口にしています>

とても穏やかで優しいカプチーノ。

性格は、素直でシーズーそのものです。

どうか無事に手術が終わりますように…。



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タグ:保護犬 経過
posted by しっぽの会 at 13:56 | 保護犬の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする