7月21日(日)、第6回犬のしつけ教室 もっと犬のこと知ってみよう! 頼りになる飼い主になろう!を開催しました。
参加犬は、蒼空くん(オス)、モコちゃん(メス)、オラフくん(オス)、一般からぽんずちゃん(メス)、メスのNEGI(ネギ)ちゃんの計5頭となりました。
弱気なモコちゃんと蒼空くんグループと、強気の番犬気質のぽんずちゃん、NEGIちゃん、オラフくんグループに分かれて、アドバイスいただきました。
まずは弱気なワンちゃんグループから。
モコちゃんは、今年2月にしっぽを卒業した推定8〜10歳の女の子です🐕
家ではおとなしいが、外ではクルクル回って落ち着かないのがお悩みとのことで、「落ち着きを求める行動」であるオスワリを練習しました。
まずは首輪を下からつかみ、お尻のしっぽの付け根あたりを押して、前に出すようにしてオスワリをさせます。
後ろへ押すのは逃げる体制を作ってしまうため、よくないそうです。
首輪を持つ手を固定することがポイントです。
オスワリして体の力を抜いたら解放してあげて、やさしく撫でてあげます。
クルクル回ったり焦ったりするのは、常に何か怖いことがあるんじゃないかと感じ、逃げたいと思っているためだそうです。
オスワリをさせて落ち着かせ、何も心配することはないということを伝えてあげないといけない、ということでした。
日々の散歩や日常の生活の中でこの練習を重ね、落ち着くことを覚えてから、歩く練習を始めましょう。
<左 神威くん(旧アルト) 右 蒼空くん(旧メルティ)>
卒業犬の神威くん(旧アルト)と蒼空くん(旧メルティ)。
神威くんは、現在10歳位で2013年7月に卒業、蒼空くんは、1歳で2023年9月に当会を卒業しました。
この日は蒼空くんが参加してくれました。
怖がりで、散歩中も怖いものから逃げようとして強く引っ張る癖があるので、治したいとのこと。
蒼空くん、オスワリはできますが重心がずれるので、お父さんとお母さんの間に座らせて落ちつかせてからお散歩開始です。
蒼空くんが後ろへ引っ張っても、振り向かずに進みます。
蒼空くんやモコちゃんのように弱気な子には、飼い主の前向きな強い気持ちが必要なため、飼い主は深刻にならずに笑顔でリーダーシップをとることが大切とのことです。
蒼空くんも、お母さんの強く明るい態度に安心したのか、とても上手に歩いていましたよ。
一緒に来ていたお兄ちゃん犬の神威くんとは上手にお散歩できるそうなので、一日一回でもよいので、蒼空くん一頭でお散歩の練習をしばらく続けてください、とのアドバイスでした。
◇そして番犬気質の強い子グループです。
一般から3歳の柴とシュナウザーミックスのぽんずちゃんが参加してくれました。
警戒心が強く、知らない犬にうなるということで、参加されました。
自分から他の犬に寄って行って、嫌だと唸ることがあるとのことです。
松本先生によると、ぽんずちゃんは頭もよく体力もあり、番犬になりやすいタイプ、とのことで、人より前にオスワリさせると犬に役割を負わせてしまうため、まずは人より後ろにオスワリしてもらいました。
動画もご覧ください☆彡
https://youtube.com/shorts/FEKD5zPYPT8?si=FJWy9YfKLIdjj7JV
犬の社会性は生後90日で決まってしまうため、飼い主のもとにやってきたら馴致しかなく、他の犬との関わりが少なかった子や、犬種的に関われない子には、飼い主と遊ぶことを教えればよいということです。
また、柴犬やシュナウザー犬は独立心が強く、犬の判断するままにさせていると、飼い主を判断できない人と認識してしまい、自分の思うままにするようになるため、飼い主がきちんとプランを決めて、他の犬に唸ることになるような状況を回避するように散歩コースを決めてあげるとよいそうです。
一般から1歳2か月のトイプードルのNEGIちゃんが参加してくれました。
他の犬とあまり関りがなく、しつけが入っていない、興奮しやすい、拾い食いをするなどのお悩みがあり参加されました。
オスワリのさせ方は、弱気な子も強い子も同じです。
NEGIちゃんはオスワリは出来るので、その状態を持続できるように練習しました。
飼い主との仲がよい子は、飼い主のテンションに合わせようとするため、オスワリの指示は優しい口調で行うとよいとのことです。
ぽんずちゃんも隣で一緒にオスワリの練習しましたよ^^
オラフくんは、先月6月にしっぽを卒業した推定7〜9歳の男の子です🐶
家族の一部のメンバーに唸ることがあるのがお悩みとのこと。
オラフくんの中で上下関係ができており、上の者に対してはしてはいけないことがあることを教えられていて、自分より下の者には、自分がやっていることを制止されていると認識すると、唸ったりするそうです。
この場合、自分たちはそんなに弱くない(下の立場ではない)ことをオラフくんに教える必要があるということです。
オラフくんに、ルールを決めるのは自分ではないことを教えるためには、まずは、家の中でオラフくんをよけて歩かないことが大事です。
これは犬はテリトリー意識が強いため、場所を譲るか譲らないかで人との関係性が決まってしまうためだそうです。
また、常に一緒にいると甘えや世話を焼きたい気持ちが強くなるため、家に家族と一緒にいても、朝夕一時間程度ずつ、クレートに入れて家族と別々に過ごさせ、オラフくんは指示する側ではないことを教えます。
そして、「いってきます」や「ただいま」は淡々と。
オラフくんの興奮に合わせてしまうと、オラフくんが家族をしつける形になってしまうのでNGです。
オラフくんが落ち着いてから、人の働きかけで遊んだり行動を起こしたりするようにしましょうとのことでした。
番犬気質の子は、人間が気づかないものにも敏感に反応しているため、だんだんピリピリして休めなくなってしまうため、クレートにいれて休ませる習慣をつけるのがよいそうです。
そこで、松本先生と一緒に来ていたダックスちゃんに、クレートの出入り、クレートの中にとどまるお手本を見せてもらって、強い子グループのワンちゃんたちも練習しました。
講師の松本円先生は、犬の社会的地位の向上や人と犬が幸せに共生する社会の架け橋として日々犬のトレーニングに奮闘されています。
DOG SCHOOL SAMA
http://siru22sama.wix.com/dog-school-sama
継続は力なりです。皆さん、根気よく頑張っていただけたらと思います。
頼りになる飼い主になるために、皆さまのご参加をお待ちしております。
松本先生、お忙しい中、本当にありがとうございました🙇
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