2024年01月21日
”不幸な命を増やさないため” にできること・・☆
皆さんは道内の保健所や行政機関に収容されている
迷子や飼い主に放棄され新しい飼い主との出会いを待っている犬猫の頭数、
飼い主が「飼育できなくなった」等の理由で新しい飼い主を探している犬猫の頭数をご存じでしょうか。
2024年1月時点で迷子や飼い主に放棄され北海道内の保健所・行政機関に収容されている犬猫は150頭近くなり、北海道内の各振興局に設置されている「飼い主探しノート」で飼い主が「飼育できなくなった」等の理由で新しい飼い主を探している犬猫は350頭近くなり日々増え続けています。
道内行政機関での殺処分数は数年前に比べると一段と減り、安易に殺処分されることも少なくなりましたが、一方で、犬猫を安易に迎え入れ、簡単に手放してしまう飼い主や不妊手術をせずに多頭飼育をし多頭飼育崩壊になる飼い主、社会化されていない犬や猫を逃がしてしまい野良犬・野良猫を増やしてしまっている現状・・など不幸な命は減っているどころか、様々な問題も増えています。
犬や猫を家族に迎え入れる理由は様々だと思いますが、「可愛いから飼いたい」「寂しいから迎え入れたい」などの理由だけでは
迎え入れた犬猫を不幸にしてしまう可能性があります。
行政機関や保護団体に収容されている犬猫は人や社会に慣れていない犬猫も多く、犬猫にとって家庭での生活が初めてになることもあります。
環境が変われば飼い主の思い通りにいかないことも出てくるでしょう。
そんな時でも、きちんと理解をし長い時間をかけ向き合ってあげられる覚悟はありますか?
また、子犬・子猫や若い犬猫を迎える際は15年〜20年はお世話が必要になります。
迎え入れた犬猫が旅立つ最期の時まで責任と愛情を持ってお世話ができますか?
犬も猫も人と同じく歳をとり、やがて通院や介護が必要になります。寝たきりになる場合もあります。
犬や猫の介護施設はありません。飼い主さんが最期までお世話をすることになります。
当会にも毎日、犬猫の飼育が困難になった飼い主からの引き取り依頼の相談があります。
「飼い主が入院するから・高齢者施設に入居するから今後飼育ができない」、
「保健所から引き取りをしたけど慣れないから・先住動物との相性が悪いから」
といった理由で手放そうとする方がとても多いです。
保健所から譲り受けた犬猫だったり、保護した犬猫を放棄することになれば、
その犬猫は再び不幸な状況に置かれ、何度も生活環境が変わり
その度に大きな不安やストレスを感じてしまいます。
老犬や老猫であれば環境の変化で体調が急激に悪化し亡くなってしまうこともあります。
責任と愛情を持って家族に迎え入れる、飼育するということは、
数年後・十数年後の自身の年齢や体力的なこと、経済面なども含め、
最期まで責任を持って飼育できるかどうかを考慮した上で迎え入れるということです。
北海道内だけでも保健所や行政機関、保護団体、個人ボランティアのもとに
新しい家族との出会いを待っている犬猫がたくさんいます。
1頭でも多くの犬猫が温かな家庭で、信頼できる飼い主さんと幸せに暮らしてほしいと思っています。
それと同時に、不幸な命を減らしていくために安易な譲渡・安易な迎え入れを減らし
将来を見据えて、時間を掛けて向き合ってもらえる飼い主さんを増やしていかなければ
不幸の連鎖はいつまでも止められないとも感じています。
また、譲り受け後は【 逃がさない・放さない 】飼育を徹底してください。
そして必ず不妊手術をし、万が一逃がしてしまった場合に新たな命を増やさないよう努めてください。
野良犬や野良猫が増え、処分されたり生死に関わる過酷な環境の中で
暮らさなくてはならなくなる犬猫が増えてしまうのは元はというと人間が原因です。
救ったはずが不幸な命を増やしてしまうことにならないようお願いします。
犬や猫にも感情があり、信頼した飼い主のことをいつまでも大切に想っています。
そのとき限りの愛情ではなく、家族に迎え入れるのであれば
終生大切な家族として最期の時まで一緒にいてあげてください。
そんな幸せな犬や猫たちが増えることを心から願っています🌼
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