2023年11月23日
第1回=人や社会に慣れていない=保護犬との暮らし方講座のご報告🐕
11月19日(日)、札幌市創成スクエアで開催しました「=人や社会に慣れていない=保護犬との暮らし方」講座のご報告です。
会場には、事前にご予約くださった36名の参加の皆さまとボランティアさんの40名が受講してくださいました。
一口に保護犬と言っても、家庭犬として暮らしてきたコミュニケーションの取れる犬もいれば、散歩も人とのコミュニケーションもなかったネグレクトされていた犬、餌を貰うことだけでしか人との接点がなかった犬など様々です。
本講座は、保護犬の中でも人や社会に慣れていない臆病で怖がりな犬をお迎えされた方向けの講座で、どうしたら良い関係を築くことが出来るのかスタッフによるハウツーを学ぶ実践的な講座でした。
最初に、逃がさない飼育管理方法や注意点、対策についてお話しいたしました。
そして不妊手術のメリットや保護犬との関わり方、信頼関係を作る大切さ、事故から犬を守るために「オスワリ・マテ・呼び戻し」などの基本的なしつけが大切であることなどお話ししました。
また、実際に飼い主さまからご相談のあった事例について、問題点を項目別に整理してお話させていただきました。
諦めずに克服できることもあれば、個性として受け入れることも大事であることのお話では、その見極めは飼い主さまの観察眼にかかってくると思いますので、日頃から様子を観察していただけたらと思います。
次に当会の、半野良だった子や多頭飼育崩壊から引き取りした犬の動画をいくつかご覧いただきました。
ちょっとした隙間から脱走する様子や首輪抜けしそうな様子(安全のためドッグラン内で撮影しています)上手に歩けず右往左往する犬の様子などご覧いただきました。
犬のしつけ教室は、一般的には家庭犬向けのものがメインで、人や社会に慣れていない犬のしつけ教室は皆無に等しいと思います。
そんな中、本講座は珍しい講座と言えますが、まさに皆さまが知りたかったことが詰まっていた講座だったと思います。
二部はスタッフが事前にメールでいただいていたご質問にお答えいたしました。
ご質問も似ているようでも、犬や環境などで回答も変ってきますし、いただいた情報だけでは分からないところもありましたが、誠心誠意ご回答させていただきました。
留守の間にケージより出てしまい、影も形も無くなったソファの映像は、当会の卒業犬の飼い主さまのご提供です。
犬に悪気はないですが、家庭生活を送ったことの無い犬はここまで破壊行動をすることもあるので注意が必要です。
皆さま、熱心にメモを取って真剣に聴いてくださいました。
皆さまが非常に困っていらしたり、悩まれていたり、迷っていたりされていたので、会場内が共感できる空気感がありました。
そして、我々も含め、保護犬の譲渡を行っている行政機関、愛護団体、個人のボランティアも、救っていくだけでなく、譲渡する責任を強く持たなければと思いました。
次に、安全に配慮したお散歩用具の首輪やハーネス、リード等の装備品をご紹介しました。
当会では、安全にお散歩できる犬でない限りはWリードをお薦めしていますし、ハーネスも簡単に外れないものをお薦めしています。
犬のぬいぐるみを使ってご覧いただきました。
こうして、約2時間の講座が終了いたしました。
その後、今後の参考や励みとさせていただきたく、感想文をお願いしましていましたが、ほぼ全員の方が提出してくださいました。
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抜粋させていただきますと、
・このような勉強会は貴重です。今後も行って欲しい。動画で犬の様子(しっぽの保護犬)を観れたのが良かった。今後、保護犬をお迎えできるよう環境を整えていきたい。
・保護犬を迎え自己流で飼育してきたが、再度確認することが出来た。トレーナーに相談することもあるが、保護犬となると勝手が違うので迷っていたが、改めて考えることが出来た。
・一般のしつけ教室では、ペットショップから迎えた子が多く、内容が保護犬とは違っていた。講座では、あるある、そこが知りたかったという内容ばかりで大変参考になった。
・こんなに多くの方が臆病な保護犬と暮らしているんだと勇気づけられた。
・保護犬を迎えることを安易に考えていた。覚悟と労力と責任の必要を理解した。貴重な話だった。
・保健所から成犬を引き取ったが、悩むことがあってもどこに相談したら良いか、保護犬に慣れている訓練所をみつけたいと考えあぐねていた。しっぽの会のしつけ教室は卒業犬でなくても受け入れてくれると聞いたので、機会があれば参加したい。
・保護犬を迎える垣根が低くなった。不安なことの具体的な手順を知りたかった。しっぽの会に相談窓口があれば利用したい。
・逃がしてしまうことを一番恐れていたので大変参考になった。ダブルリードにしていたが、使い方が間違っていたことが分かった。
・とても臆病な子なので対応が学べて良かった。首輪だけ、紐のようなハーネスで散歩している飼い主も多いので、今回の講座の内容を広く認知して欲しい。逸走や事故、怪我に最大限気をつけたい。
・保護犬を迎える大変さが良く分かる講座だった。幅広い保護犬の知識を知ることが出来た。
・現在7歳の元野犬の保護犬を生後6〜か月から飼育しているが、このような講座を早くに受けることが出来ていたら良かったと後悔している。犬のペースに合わせすぎて、しつけの時期を逃がしたのかもしれない。今後も幸せにしてあげれるよう暮らしていきたい。
・改めて大切なことを確認でき大変参考になった。個性として受け止めること、安全を考えたうえで犬が苦手なことも根気よくチャレンジすることのバランスを考えたい。
・装備品についても説明が分かりやすく参考になった。
・このような講座は初めてなので大変貴重で学びが多かった。一人暮らしで先住犬もいるので保護犬を迎えることは現実的ではないが、今回の知識を周囲に広め保護犬に理解を持つ人を増やせる努力をしたい。
・参加できない方にも視聴できるようオンライン講座の開催も良いのでは。
・保護犬を迎え入れることの難しさや克服法など丁寧に紹介されていたので今後の参考に役立てたい。
・初めて保護犬でなかなか懐かず、慣れてきたものの本当にこれで良いか悩んでいたので、とても参考になり勉強になった。遠くから来た甲斐があった。また開催して欲しい。
・参考になる話なので、ZoomやWebでの開催もあるとより参加しやすい。
・保護犬を迎え入れたいとずっと思っていたが、凄く大変なことだと改めて考えさせられた。保護犬たちの動画や画像を観れたのが良かった。もっと考えて次の行動を考えたい。
・保護犬を飼育しているが、“克服できること”と“個性として受け入れること”の話が興味深かった。もっと慣れて欲しいと思うが、受け入れることも必要だと思った。保護犬との接し方や暮らし方について教えて貰えるところは少ないのでありがたい機会だった。自分と同じように臆病な子との暮らしに悩んでいる方がたくさんいると分かって嬉しかった。
・保健所から引き取って4年目、10歳位になり以前よりも怖いことが増えてきた。改めてしつけを見直し、犬が安心して過ごせるようにしたい。見直すきっかけになって参加出来て良かった。
・保護犬の現状の問題点で知らないことを教わった。咬む子の対応も大変参考になった。映像も参考になるのでもっと観たかった。
・大変勉強になった。今後保護犬を迎えることの検討を良く考え慎重に決めていきたい。
・画像や実際の装備品を使った説明が分かりやすかった。
・保護犬と一言でいっても個体別の個性を最優先させて迎え入れを慎重に考えなければと思った。
・保護犬を迎えたいが、一人暮らしなので自信がない。マッチできる環境になればと思う。
・子育てと同じと感じた。親が分からない我が家の和犬系の保護犬とこれからも楽しく過ごそうと思う。
・身近に保護犬を迎えた方がいなく、自分の関わり方がこれで良いのか不安だった。とても怖がりなので一歩前進したと思っても二歩後退する状況で悩むことが多かったが、今回の講座を受けてこのままで良いと思えた。これからも楽しくずっと一緒に暮らしていけるよううちの子のペースに合わせて過ごしていきたい。何かあれば相談できるとのこと、よろしくお願いします。ぜひ2回目も参加したい。
・保護犬と暮らしたいけれど、実際に心に傷を負った子とどう接して良いか分からなかった。具体的にどうしていったら良いか知ることが出来た良い機会だった。映像では甘くない現実を目にしてより深く考えることが出来、ますます覚悟を固めることが出来た。終始分かりやすいお話と資料で、また参加したい。
以上のように、私たちにとって大変励みになるお言葉をいただきました!
本当にありがとうございました!
講座の内容は、安全に命を守って欲しいので、ネガティブに感じることも多かったと思います。
ですが、それは裏を返せば、そのキーポイントを抑えていただくことで、安全に配慮して飼育できることに繋がります。
配布させれいただいたテキストを保存版として時々読み返し、犬との暮らしを謳歌できるよう役立てていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
<終了しました>
=人や社会に慣れていない=保護犬との暮らし方
会 場 : さっぽろ創成スクエア2階
札幌市民交流プラザミーティングルーム
住 所 : 札幌市中央区北1条西1丁目
日 時 : 2023年11月19日(日) 13時30分〜15時30分
連絡先 : info@shippo.or.jp 0123-89-2310
主 催 : 認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会
講座内容 :一部 13:30〜14:30
脱走対策や散歩の仕方
臆病な犬との接し方
保護犬あるある
(休憩)
二部 14:40〜15:40
事前のご質問回答
装備品について
講座の質疑応答
※予約制 入場無料
配布テキスト 講座に関するテキスト・装備品や脱走対策グッズ一覧・北海道迷子犬捜索情報一覧(雑誌わんハートさまよりご提供)・保護犬の迎え方
連絡先 メール: info@shippo.or.jp 電話:0123-89-2310
保護犬をお迎えされて、どう接して良いか分からずに試行錯誤され、自信を無くしたり、どんどん負のスパイラルになってしまったり・・・。
この度の講座は、そうした事案が散見されるなかで、私たちだからこそお伝えできる、お伝えしなければならないと、当会のスタッフが、日頃のお世話や経験から得た実践的なノウハウをお伝えするため、満を持しての開催となりました。
そして、この講座が、お悩みをお持ちの皆さまのお力になれたこと、参加された方々が1人で悩んでいたけれどこんなに仲間がいると共感できたことを体感し、開催して良かったと心より思いました。
2回目の開催日は未定ですが、皆さまのご意見を参考にさせていただき、少しでもお役に立てるよう研鑽したいと思います。
どうぞお楽しみに☺
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
「継続は力なり」これからもコツコツ歩んでいきましょう!
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