2023年11月06日

今までありがとう!ボルタンが虹の橋へと旅立ちました…。

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推定15〜17歳のボルタンが、10月23日22時頃、終生預かりボランティアさんの元から虹の橋へと旅立ちました…。

ボルタンは、一般譲渡が出来ないため殺処分対象となっていたため、2017年7月に室蘭保健所から引き取りしたオスの柴犬でした。

ご主人が亡くなった後、残された家族は「噛むので触れない」と数年間家庭内野良のような飼育をされ、放棄の捕獲の際には家の中に捕獲機を設置したという、当会でも初めての耳を疑った案件でした。

そのため、何年も散歩に行くこともなく、コミュニケーションを取ることもなく放置されていました。

その爪は伸び放題、室蘭保健所では、「唸る・威嚇する」とのことで、一般譲渡は不可。

人間不信になっていたと思いますが、当会でも当初は触ることが出来ず、鎮静をかけて診察をしていただきました。

そうして約5年弱の歳月を当会で過ごし、すっかりおじいちゃんになったボルタンを2022年3月から終生預かりボランティアさんが預かってくださっていました。


以下、終生預かりボランティアさんからのご報告です。



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ボルタンが虹の橋を渡って2週間になります。

去年の3月にお預かりしてから、車に5分以上乗る時とシャンプーの時と病院以外は怒ったことがなかったです。

元猛犬だなんて信じられないねえと家族でよく言ってました。



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お外が好きでお散歩も好きでした。

段々とお散歩ができなくなった時にキャリーワゴンに乗せて行こうとしたら、動き出した途端にワンワン鳴き出して、結局一度も乗らずじまいでした💦

どうも動く物はきらいみたいでした。

立てなくなって来た時も支えてやると外でご機嫌でウロウロしてました。




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10月になってからカリカリを食べなくなりましたが、茹でたササミをやったら手を食べられるかと思う勢いでバクバク食べました。

が、また食べなくなって・・・それでも穏やかに楽そうに寝ていました。

その日は良い天気で外に行きたそうだったので、抱っこで外に出て支えて少しオシッコ。

その後しばらく日向ぼっこしました。気持ちよさそうにしてました。

夜になって痙攣し始めて、家族で見守る中ボルタンは逝ってしまいました。

晩年は半分寝たきりで、夜泣きをしたり、ペットシーツが少しでも濡れるとフンフン、ワンワン言うので、しょっ中替えたり手は掛かりましたがその分とっても可愛かった。

大好きなボルタン。

ウチに預けてくださってありがとうございました。


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猛犬だったボルタンが好々爺で日々を送れたのも、終生預かりボランティアさんの深い愛情があったからこそと思います。

存在感の大きかったボルタン。

最期は人の優しさや温かさを肌で感じることが出来ました。

皆さまとボルタンの冥福を祈りたいと思います…。

posted by しっぽの会 at 17:57 | 保護犬の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする