2023年03月29日

天塩町 犬の多頭飼育崩壊での協働活動のその後

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3月24日(金)、留萌振興局・天塩町役場のご担当者と天塩町の多頭飼育崩壊の現場に行ってきました。

この案件は、犬が多頭飼育されている状況を危惧した親族が留萌振興局に相談したのがことの始まりですが、10年数年ほど前に不妊手術をしないまま6頭余りの犬を飼育し始め、繁殖を繰り返し淘汰され、昨年末には70頭余りまで増えていました。

3月末現在では、愛護団体や一般の方への譲渡や残念ながら亡くなった子もいて正確な数は分かりませんが30頭位がいます。

北海道は、少し春の気配を感じれるようになりましたが、天塩町は日本海側からの吹き荒れる北風が激しく、厳しい環境下で犬たちは暮らしています。

特に体力のない子犬は、1日1日を生きていくことがどれだけ過酷だったことか・・・想像するだけで胸が痛くなりました。

10数年続いてきた現状ですが、飼い主のみならず周囲はもっと危機感を持つべきでした。



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D型ハウスに繋がれた犬たちは比較的若い子が多いようですが、体力がない子は生き抜くことは難しかったでしょう。



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全体的に痩せ気味な子が大半です。



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係留されずにいる犬も10数頭いて遠くまで移動する子もいるようで、交通事故で亡くなった子もいます。



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3月初旬に一斉に不妊手術を行いましたが、見かけない犬が係留されていて、この子は未不妊でした。

不妊手術の様子はコチラです。
http://shippo-days.seesaa.net/article/498737126.html



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これ以上行き場のない犬が増えないよう実施した不妊手術。

同じ過ちを繰り返さないためには全頭の不妊手術は必須ですが、捕獲出来なかったため不妊手術出来ていない犬が、予想では1〜2頭います。

この子は、天塩町の町の花「ハマナス」と命名しました。

翌日、動物病院で混合ワクチンと健康診断を行いました。

年齢は1〜2歳と若く、尿検査をしたところストルバイトがたくさん出ていたため療法食を与えています。

不妊手術は近日実施予定です。


今後ですが、不妊手術されていない1〜2頭の不妊手術の実施やD型ハウスに散乱したゴミを早急に片づけ環境を整えること、1頭でも多くの子が家族として迎え入れていただけるよう関係者で譲渡を推進することです。

以下、留萌振興局さまの「飼い主探しノート」では、この案件の犬たちの飼い主さんを募集しています。

犬の飼育経験があり、室内で大切に飼育してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ留萌振興局さまにご連絡ください。

飼育に関する注意事項を守って、逃がさないよう慎重に飼育いただける方に繋がりましたら幸いです。


留萌振興局環境生活課自然環境係
電話: 0164-42-8436
https://www.rumoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kks/atarashiikainushi/inunekoyuzuri.html


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みんなで、北海道動物愛護センターをつくろう!プロジェクト

posted by しっぽの会 at 10:08 | 多角的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする