2022年11月07日

生涯介助が必要となった子猫のミッキー

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ミッキーは推定5〜6か月の男の子です。

7月18日、栗山町民の方から負傷した子猫を保護したとの通報が入りました。

本来なら、負傷動物は振興局の扱いなのですが、ちょうどこの日は祭日で、子猫の怪我の状況も緊急性の高いことから当会で保護し病院に緊急搬送しました。



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保護時は推定2か月くらいで、肩や背中に猫に噛まれたような深い傷がありました。

受診したところ低体温にもなっており、暖めながら酸素室に入り点滴を繋ぎました。

そして、その後、下半身が麻痺していることが判明、自力排尿ができないことが分かりました。



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元気食欲はありますが、レントゲンを見る限り骨の異常はありませんでした。

ただ、まだ体も小さく細かい異常があっても見えない可能性があるので、成長を待って精密検査をすることになりました。



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保護時から夜はスタッフが自宅に連れて帰ってお世話をしています。

食欲もあり元気に過ごせていますが、下半身の麻痺により自力排泄はできないままです😢

そして、体も検査できる大きさになったため10月26日に大学病院を受診しました。

原因が分かり治療が出来て走り回れるようになれば…と希望に胸を膨らませていましたが、結果は悲しいものでした。



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レントゲン結果は、胸椎の4番と5番が骨折をし骨が変形しており、MRIとCTの検査では、骨髄が潰されていて神経は切断されていました。

そうしたことから、下半身の麻痺は治らず、生涯排泄の介助が必要だし後肢を使っての歩行はできないそうです…。

また、ミッキーは、いつも胸からお腹にかけて大きく呼吸をしていますが、骨が変形していることにより肺を圧迫して空気を吸い込む際に大きい呼吸になっているようです。

まだ成長途中なので、今後体が大きくなるにつれ骨や肺なども成長していき、肺の圧迫が酷くなる可能性もあるそうです。

もし元気食欲がなくなり呼吸が困難になっていくようなら、変形している胸椎の手術をした方が良いとのこと。

現在はこの呼吸の仕方で慣れていて元気食欲もあり酸素も取り入れられているので、このまま経過観察をしています。

病気やケガ等、負傷した子の治療費が大きくなっています。

諸物価の高騰や冬支度等、何かと出費の多い時期で恐縮ですが、ご支援のご協力をいただけますと幸いです。


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posted by しっぽの会 at 07:44 | 保護猫の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする