
9月1日(水)・2日(木)、7月より取り組みしている空知総合振興局管内の犬の多頭飼育案件で、メス全頭の不妊手術を実施しました。
手術は、野良猫や野犬、多頭飼育の社会問題を解決するための不妊手術を行ってくださっているMobile VET Office(モービルベットオフィス)さまが手術車で実施してくださいました。
2日間で16頭のメス犬とメス猫2頭の不妊手術を実施、妊娠していた1頭を引き取りしました。

手術後のメス犬です。記録のため個体識別で写真撮影しその後ケージに移動しました。
この案件では、多数頭の未不妊の雄雌の犬たちが飼育されていましたが、オス犬は8月4日、5日の両日で全頭去勢手術を実施し、ひとまず今後の繁殖を止めることは出来ていました。
しかし、当会でこれまでこの案件で引き取りしたメス犬の多くに子宮内膜症、蓄膿症、筋腫等の子宮関連の病気が多かったことや妊娠している犬の見極めもあったため、繁殖を止める目的だけでなくメス犬の健康状態を向上させるためにも不妊手術の必要がありました。

Mobile VET Officeの大門先生、空知総合振興局さまから職員さま2名、当会からスタッフ2名、飼い主のご家族2名で、手術は一連の流れでスムーズに終えることが出来ましたが、多くのメス犬に子宮の病気がありましたので、手術出来たのでほっとしています。

引取りした妊娠1か月くらいと思われるメスです。
飼育されている多くの子に名前がありませんでしたが、ジュリアと命名しました。

お乳が張っていて触るとゴロっと子犬らしきものがあり、8月20日に酪農学園大学さまで実施してくださったレントゲン検査結果でも子犬の背骨のようなものが確認されました。
その時の様子は以下からご覧ください。
http://shippo-days.seesaa.net/article/491221760.html
酪農学園大学さまにご協力いただき大変ありがたかったです!
本当にありがとうございました!
現在しっぽの慣れない環境ではありますが、ゴハンも食べて排便も問題なく過ごしています。
「人と動物が幸せに共生する社会」そのビジョンに変わりはありませんし、このように官民学協働で問題を解決する姿勢が大切と考えます。
Mobile VET Officeさま、空知総合振興局さま、酪農学園大学さま、心より感謝申し上げます。
この案件では、オスの去勢手術と病気のメスが多いため7〜8月には過去最高の医療費がかかってしまいました💦
ですが、今後も停滞することなく活動していきたいと考えています。
諸物価の値上がりで心苦しいのですが、皆さまのお力を少し分けていただけると助かります!
しっぽの会HP
https://shippo.or.jp

<オス>

<メス>
※追記です。
ジュリアが9月6日9時過ぎにオスとメスの兄妹を出産しました!
2頭とも300グラムを越えていて、先にお産していたピノの子達が生まれた時より大きくしっかりしていました。
ジュリアの方が体が大きかったことや頭数が少なかったことが要因かも知れません。
スクスクと元気に育ってくれますように・・・。
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