2021年12月14日

11/29・30 厚岸町・浜中町の野犬視察と野犬対策会議について

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11月29日(月)、30日(火)、道東の厚岸町、浜中町の野犬の現地視察と
厚岸町役場で開催された野犬対策会議に行ってきました。

29日は、最近子犬が産まれた厚岸町と浜中町の
2軒の酪農家さんの敷地に住み着いている野犬の視察を行い、
現状と今後についてお話を伺ってきました。

30日は、9月以降に釧路保健所に子犬が多く収容されましたが、
子犬がいた厚岸町の8軒の酪農家さんの視察に伺いました。


野犬は、敷地に住み着いて牛の飼料を食べたり、
餌を貰っている半ば飼い犬のようになっている犬と
決して人の側には寄りつかない、山で暮らし自活しているタイプの犬といます。

酪農家さんの敷地に住み着いている犬たちは、
不妊手術を行っていないため、繁殖を繰り返し、
負の連鎖が起こっていました。

また、係留されて飼育されている飼い犬も未不妊でした。

住み着いた野犬と飼い犬の不妊手術を同時に進めていかなければ、
ネズミ算ならぬ恐ろしい数の犬が産まれてしまいます。

現に今年は、保健所以外の知りえた情報からも、
100頭以上の子犬が産まれていました。

今は産業や人への被害の確認はされませんでしたが、
飽和状態になればこの先が心配です。

元はと言えば、棄てられたり係留せずに飼育されていた
未不妊の犬たちの末裔と思われ、
原因を作ったのは人間(飼い主)であると考えられます。

銃殺や薬殺等の非人道的なことは誰も望んでいないと思います。

ですが、野犬の根本的な対策を講じなければ、
地域で共生していくことは難しくなります。

これを断ち切るには、子犬の早期不妊手術を含む不妊手術の徹底と
終生飼育していくことに尽きると思います。


30日の野犬対策関係者会議では、
官民協働で解決していける方法について意見交換しました。




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この酪農家さんは、飼い犬はいませんでしたが、
2年くらい前にひょっこり妊娠していた犬が現れて子犬を産み、
そのまま住み着いていました。

また、同じ年に仲間を連れてオス犬がやって来て、
今ではオス3頭、メス7頭の集団になってしまいました。





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また、2頭のメス犬が出産していました。

その数は10頭余りいましたが、
地元の動物病院の先生が、捕獲して親犬2頭の不妊手術も行ってくださいました。

ありがたく本当に感謝です!





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どこからでも犬が自由に出入りできる環境ですので、
増やさない対策は、とにかく不妊することに尽きます。

酪農家さんでもこれ以上増やしたくないと困惑していました。

捕獲して不妊手術を実施して行くこととなりました。





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また車で15分位走った近隣の牧場でも野犬が住み着いていました。

大草原の原野では、犬たちは何十qも移動しますので、
個体の識別確認も大変です。






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野犬といっても、しっぽを振って寄って来る、
手からオヤツを食べるようなフレンドリーな犬たちです。

ですが、慣れているとはいえ、身体を触ることは出来ません。

酪農家さんもこれ以上増えては困るが、
キツネ避けになっていると助かっていると仰っていました。

不妊手術を早急に行って飼育してくださることになりました。





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敷地には係留されている未去勢のオスもいました。

不妊手術を行うのは飼い犬も必須です。





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道東の広大な大地と大らかな地域性と風土。

来るものを拒まない寛容さゆえに増えてしまった現実があります。




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厚岸町は牡蠣の名産地。

牡蠣は赤潮による漁業被害もなく、ここ床潭(とこたん)では
牡蠣船が早朝の漁をしていました。

7月に床潭を訪れた際にはいなかった犬もいました。





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妊娠しているか授乳しているのか、お乳の大きい犬も2頭見かけました。

この地域は、漁業被害があるため、犬は迷惑な存在になっています。

餌が欲しいのか車を見ると近くまで寄って来ます。

いつもひもじい思いをしているようで、
捕獲して温かな家庭に繋いでいけたらと思いますが、
捕獲機にかからず役場でも対策に頭を悩ませていました。





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11月30日には厚岸町役場で今後の対策会議を行いました。

会議は釧路総合振興局保健環境部環境生活課と釧路保健所、
厚岸町環境林務課環境衛生係の職員の方と
浜中町で開業されている獣医師の先生、
当会代表とスタッフの計9名で開催しました。

7月の視察と今回の2日間の現地調査を踏まえ、
今回子犬が多く捕獲された酪農家さんと
もう1軒の酪農家さんをモデルケースとして話し合いました。


次の繁殖が始まる前に早急の対策が必要であることから、
不妊手術を実施することで合意し、
釧路総合振興局保健環境部環境生活課さま主導のもと、
費用分担や担当の確認等、具体的に決めていくことになりました。


漁業地帯の床潭の野犬たちは、
時間をかければ譲渡できる犬だと思いますので、
床潭犬についても順次、捕獲・不妊、譲渡の流れを作って行けたらと
考えています。


現在の厚岸町畜犬管理及び野犬掃とう条例の前身となる
厚岸町畜犬取締及び野犬掃とう条例は、
昭和34年に制定されているそうです。

昭和34年以前から野犬問題があったものと考えられますが、
平成25年度、『動物愛護管理法』が改正され、
自治体は殺処分がなくなることを目指して、
引き取りした犬猫を出来る限り返還し、
譲渡するよう努めることが明文化されました。

また、近年の動物愛護の意識の高まりからも、
動物の愛護と管理に関する行政の社会的な要請は益々高まっています。

広大な北海道、地域によって風土や文化も違いがありますが、
小さな命を大切にし「人と動物が共生する幸せな社会」の実現を
目指していきたいと思っています。


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posted by しっぽの会 at 09:18 | 多角的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする