2021年10月27日
今までありがとう!元気が虹の橋へと旅立ちました・・・
9月27日、元気が虹の橋へと旅立ちました・・・
元気は、2015年3月に江別保健所から引き取りしたオスのミックス犬で、
飼育場所であった飼い主の会社が倒産し立ち退きも迫られ、
多頭飼いされていた多くの犬たちは殺処分になりました。
元気はその中の運よく救われた1頭でした。
当会で長らく過ごしていましたが、癌が複数確認され、
8月22日、同じ現場から救済したパンナちゃんの飼い主さまのボランティアさんが
元気をご自宅に連れて行ってくださいました。
以下、ボランティアさんからのご報告です。
元気が肺癌であることがわかり、
もう全身に転移していてあと1か月もつかどうかと聞き、
うちで看取る決意をいたしました。
うちのパンちゃんは元の仲間の元気がすぐにわかったようで、
最初に引き合わせた時からずっと穏やかに見守ってくれました。
もう後ろ足も立たず、ごはんもあまり食べない状態で、
排便のときには痛みがあるのか大きな声で鳴いていました。
心臓発作を起こしたり、血尿が出たり、
それでも少しずつでも食べていてくれていましたが、
2週間後ついに食べることをやめてしまいました。
シリンジで給餌するととても嫌がり吐いてしまうので、
病院の先生とも相談の上、強制給餌も投薬もしないことにしました。
元気はもう生きようとすることをやめたのだと覚悟をし、
その数日後からは点滴もやめました。
明日明後日の命だと思いながらも、
毎朝元気がお水を飲んでくれるとほっとしました。
元気は家での生活が生まれて初めてで、テレビを見ては驚いたり、
元気のしっぽで遊ぶ猫を不思議そうに見ていたりしていましたが、
ほどなく慣れたようでした。
<上 先住犬パンナちゃん 下 元気 >
毎日朝晩お庭に出していたのですが、
やっぱり外が好きなようで気持ちよさそうにしていました。
お庭に出している間はずっとパンちゃんが近くにいてくれました。
毎日ほとんどの時間をうつらうつらと眠っていて、
食べなくなってからの方が体が楽になったように見えました。
咳き込む日がありましたが、なぜか1日だけで落ちつきました。
毎日どんどん体が軽くなっていきました。
信じられないのですが、こんな静かな日々が3週間以上続きました。
元気は食べることをやめてから、22日後に力尽きました。
とても優しい子でした。何か暖かいものが感じられる子でした。
元気のお世話をしながら、もしパンちゃんと一緒に元気ももらっていたら、
どんなふうになっていただろうと何度も想像したりしました。
短い間でしたが、元気の最期の日々を一緒に過ごすことができて
とてもありがたかったと思っています。
元気には、つらい身体でこんなに頑張ってくれたこと、とても感謝しています。
以上、元気を預かってくださったボランティアさんからのご報告でした。
応援、ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございました。
元気の最期は、仲間であるパンナちゃん、
優しいボランティアさんの
献身的なお世話と深い愛情に包まれ、本当に幸せでした。
食べなくなった22日間は、
1日でも長くその幸せを感じていたいという
元気の気持ちの表れだったのではないでしょうか。
皆さまとご一緒に元気 の冥福を祈りたいと思います・・・。