2021年09月20日
幸せな猫を増やしていくために 石狩市の多頭飼育猫案件
最近、良く耳にする多頭飼育崩壊。
これまでは、水面下であまり表立って出てきませんでしたが、
SNSの発達で身近にも多くあることに気づかれた方も多いと思います。
今回ご報告するのは、石狩市内のお寺で多数の猫が飼育されていた案件で、
高齢の飼い主さんの元では、お世話も難しく、
残念ながらネグレクトになっていました。
現在はボランティアさんが定期的にお掃除に行っているので、
以前とは比べ物にならないほど改善しています。
7月中旬、当会で最初の視察を行ったところ、
20頭以上の猫が、母屋と物置で飼育され、
その他外にも10頭余りの猫が餌を食べに来ていました。
幸い外猫以外は全頭避妊・去勢手術済みでしたので
繁殖する心配はなかったのですが、
多くの猫が猫風邪に罹っていて、
栄養も充分に足りている状態ではありませんでした。
勿論お世話されているのもご高齢の方でしたので、
衛生面にも問題がありました。
石狩市の中でもこの地域は、過疎化が進んでいて、
お寺に猫を捨てていく人もいたり、檀家さんから引き取ったり、
過去のことにはなりますが、
交番の警察官の方からの依頼で保護した猫もいたそうです。
そうしたことから、飼い猫を不本意に増やしたわけではなく、
仏教の教えでも殺生しない思いがあって、次々に猫が増えていったそうです。
室内にいる猫は全頭不妊手術も行っていることから、
ご高齢にも関わらずこれまでがんばって来られたことは良く分かりました。
外猫もお寺に置いて行かれた猫で、もとは飼い猫のなれの果てのようでした。
まずは、外猫の繁殖を防ぐために、8月6日、野良猫専門の
不妊手術を行っているMobile VET Officeの大門先生に出張手術をお願いし、
事前に捕獲出来た5頭の不妊手術を「飼い主のいない猫基金」の活動で実施しました。
また、室内にいた25頭は、混合ワクチン接種と便検査、
FIV(猫エイズ)とFeLV(猫白血病ウィルス)の感染症検査がされていなかったので、
こちらは飼い主さんの費用で実施しました。
これにより猫の住み分けが可能になり、
ケージから出してフリーにする時間も出来るようになりました。
当日、生後3週齢位の子猫を運ぶお母さん猫も発見。
子猫4頭は、当会で保護し、現在スタッフが預かり飼育しています。
子猫は、現在2か月くらいになりました。
本当にいろいろなことが起き、ケースバイケースで対応していますが、
今回の案件では、飼い主さん側が現状を解決したい思いがあり、
今後1頭でも家庭猫として幸せな猫生を送って欲しく、
2名のボランティアさんが5頭保護しています。
現在はボランティアさんのご協力もあって、
健康面や衛生面でも改善され、猫たちも元気になって来ています。
猫たちの面会は、お世話をしているボランティアさんが対応させていただいていますが、
窓口は当会となっていますので、
「石狩のお寺の猫」の件でとぜひ以下までご連絡ください。
Eメール:info@shippo.or.jp
電話:0123-89-2310
FAX:0123-89-2311
また、石狩振興局の飼い主探しノートにも5頭の猫を掲載していただいています。
飼い主探しノート問合せ先:石狩振興局 011-204-5820
https://www.ishikari.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kks/kansei/kainusisagasinote-rist.html
1頭でも幸せな猫を増やしたい・・・今後も注視していきたいと思います。
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