2021年08月26日
元気 終生預かりでボランティアさんのもとに
8月22日、ボランティアさんが終生預かりで、
元気をご自宅に連れて行ってくださいました。
元気は、2015年3月に江別保健所から引き取りしたオスのミックス犬ですが、
飼育場所であった飼い主の会社が倒産し、立ち退きも迫られ、
多頭飼いされていた多くの犬たちは殺処分になりました。
元気はその中の運よく救われた1頭でした。
当会で長らく過ごし、現在は10〜12歳。
小熊のようにかわいらしく、穏やかな性格で散歩が大好きな子です。
ボランティアさんは、卒業犬パンナちゃん(旧:和希)の飼い主さまですが、
パンナちゃんも同じ場所から引き取りした子なので、
元気と同じく助かった数頭の運の良かった子でした。
元気は、もともと食が細い子で、入院する1週間くらい前から、
ご飯もあまり食べなくなり下痢もしていたため、
服薬して点滴もしていました。
薬はシリンジで与えていましたが、
息が苦しそうになり後足が立たなくなったので、
病院に走りそのまま入院することになりました。
入院中は、座って周りをキョロキョロみたり、
撫でてもらうと嬉しそうにはしたりしていたそうですが、
やはり後足は立ちませんでした。
入院中は、呼吸が苦しそうだったので、
気管支拡張剤や抗生剤にステロイド、抗がん剤で
呼吸を楽にし炎症を抑えていたそうです。
後足が立たない原因は、酸素が末端まで行き届かず動かせないのか、
あるいは脊髄の腫瘍も考えられ、腫瘍は複数に及んでいました。
先生は、元気の精神的なことも考えられ、
元気も安心するのではと2泊した8月21日に退院し、
当会では、ご飯を少し食べ、外に出すと気持ち良さげでした。
保護する前の元気は、ずっと外で飼われていたので、
家庭での暮らしは初めての経験です。
今、元気は最期の時を、
普段からお世話してくださっていた優しいボランティアさんと
仲間のパンナちゃんと静かに過ごしています。
ですが、激しい発作も起こしているので、
残念ながら元気に残された時間はそう長くはないようです・・・。
ボランティアさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に本当にありがとうございます。
元気が苦しまずに、どうか静かで穏やかな時が流れますように・・・。