2020年08月23日

環境省令 数値規制に関する要望

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<当会で保護し譲渡になった子猫・当会では基本成猫は3段ケージに1頭づつ収容しています>

環境省の犬猫の繁殖・販売業者への数値規制は、
昨年6月に行われた動物愛護法の改正により、
環境省令で定められることになったものですが、
8月12日、有識者による基準案が
「動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会」で承認されました。


環境省は今後、秋までに中央環境審議会動物愛護部会で、
基準案を審議したうえで、パブリックコメントを実施、
数値規制が盛り込まれた環境省令は、
来年2021年6月1日に施行されることになります。


しかしこの数値規制の基準案にはいくつか大きな穴がありました。

当会では、多くの皆さまに環境省に声を届けていただきたく、
先に7月末に発行した会報夏号に、
数値規制に関する環境省への要望を掲載いたしました。


もう時間的にギリギリのところですが、
国際的な動物の福祉に叶った数値規制の基準が盛り込まれた省令にすべく、
声を届ける最後の時だと思います。

以下の環境省に宛てた当会の要望にご賛同いただけましたら、
是非環境省に要望をお送りいただけますようお願い申し上げます。


以下の記事や資料もご参照ください

◆犬猫の繁殖・販売業者への「数値規制」 環境省案に残る二つの問題
https://news.yahoo.co.jp/byline/ohtamasahiko/20200814-00193056/


◆どうなる数値規制⁉ 第2弾 「激論!ペット業界案監修の獣医師vs動物福祉向上を求める獣医師」
https://www.youtube.com/watch?v=FPbTmQy9gKw


◆第7回 動物の適正な飼養管理方法等に関する検討会 資料
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/tekisei/h29_07.html


◆今後のスケジュール
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/tekisei/h29_07/ref02.pdf


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小泉 進次郎 環境大臣
環境省自然環境局 動物愛護管理室 長田室長
中央環境審議会 動物愛護部会 委員の皆さま


先日の繁殖販売業者に於ける環境省令の数値規制の基準案について、
不足していたと思われる以下の4点について
要望させていただきたくお願い申し上げます。


要望点1 
繁殖制限について、「メスは6歳まで繁殖させることができる」と記載されています。これでは、6歳までヒートが来るたびに何回でも繁殖させられることになり、下限もないので6歳になるまで犬なら年に2回、猫なら年に3回、生涯のうちに十数回繁殖させて良いことになってしまい、これではあまりにも母体を酷使し過ぎてしまいます。年に1回、6歳まで6回までとすべきです。また、オスについての記載がないのでオスにも年齢制限が必要です。メスは6歳まで年に1回6回まで、オスにも年齢制限が必要と要望します。


要望点2 
犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟案は「1頭でのケージの大きさ」を提示しましたが、環境省案は「2頭まで一緒に入れることができる」とされ、つまり1頭に対するケージの大きさは議連案より小さくなります。猫の場合ですが、図を見ると一見して良くなっているように思いますが、1頭の占有できる面積は狭くなっており、犬についても同じような解釈がされていますので、犬同士が闘争したり、子犬なら大変危険な状況になることも想定されますので、ケージは2頭まで飼育可にするのではなく、1頭もしくは動物愛護議員連盟案の数値を要望します。


要望点3 
素案では、従業員1人あたりの上限飼育数は、繁殖業者では繁殖用の犬15匹、猫25匹。ペットショップでは犬20匹、猫30匹とされています。ペットショップの従業員は、飼育以外にも接客業務等もありますので、1人で犬20匹、猫30匹を世話をするのは、時間的にも難しいと思います。ペットショップも繁殖業者と同じく、従業員1人あたりの上限飼育数は、犬15匹、猫25匹とすることを要望します。


要望点4 
今回の数値規制では、QOLを保つための、採光・空調・換気・温度・湿度についての記載が無いようでしたので、動物愛護議員連盟案の数値を導入することを要望します。

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上記、全文でも一部でもご賛同いただけましたら、ご自由にお使いください。


送付先
<環境省>
Eメール: shizen-some@env.go.jp
FAX:03-3508-9278


このままでは、動物の福祉に配慮した数値基準にはならず、
経済を優先した力を持つ一部の業界寄りの
都合の良い数値となってしまうのではと懸念しています。

またこれまで自治体は、数値規制がないために適切に監視・指導を行えず、
悪質業者を取り締まることが出来ませんでした。

生産されている犬猫の現場が変っていきますよう、
実効性のある規制となるよう、ご協力よろしくお願いいたします。


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posted by しっぽの会 at 00:30 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする