「札幌市動物愛護管理推進計画(案)」のパブリックコメント☆
札幌市では、札幌市動物愛護管理行政の基本的な考え方を示した
「札幌市動物愛護管理基本構想」に基づく実施計画として
数値目標や具体的な施策を示す「札幌市動物愛護管理推進計画(案)」を作成、
3月6日(火)迄、意見を募集しています。
http://www.city.sapporo.jp/inuneko/main/keikaku.html
「第6章の札幌市管理センター(施設)のあり方」に於いては、
平成28年度「札幌市動物の愛護と管理の条例」が施行されましたが、
条例を適切に運用していくためにもハード面でも見本となる施設が必要です。
しっぽの会では、札幌市に動物愛護センター新設の要求を引き続き行っていきます!
以下、意見をまとめましたので、
賛同いただける箇所がありましたら、ぜひ札幌市に意見を送ってください。
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札幌市動物愛護管理推進計画(案)に対する意見
@
<該当箇所>
P37 第3章 札幌市における動物愛護管理行政の課題
1 「動物の愛護」に関する課題
2 「動物の管理」に関する課題
3 「体制整備」に関する課題
<意見内容>
3 「体制整備」に関する課題を 3 「動物の福祉」に関する課題に変更してください。
<理由>
基本構想の中の基本施策では
@ 動物愛護精神の涵養
A 動物の適正管理の推進
B 動物の福祉向上
となっており、基本構想通りに「3動物の福祉に関する課題」を入れてそれぞれの課題に適切な体制整備を行うという形が自然である。
なぜ動物の福祉を外すのか、何か合理的な理由があるのか不明です。
「体制整備」は課題ではなく、課題を解決するための手法です。
「基本構想に即した計画」を正しく策定してください。
A
<該当箇所>
P40 第4章 計画の基本的な考え方
2 基本施策 2-3
他 P41 の体系図など関連個所すべて
<意見内容>
@の意見同様、2-3 は動物の福祉の向上に変更してください。
<理由>
体制整備は施策ではなく、施策を実行するための手法です。
B
<該当箇所>
P43 3-2 (1)2023年度における犬の引取り数を190頭、猫の引取り数を660匹まで減少させる
<意見内容>
飼い主不明の犬の引き取り数を63頭
飼い主不明の猫の引き取り数を345頭まで減少させる(H28の70%減 負傷含む)
に変更してください。
<理由>
犬猫の引き取り数には大きく「飼い主不明」と「飼い主放棄」に2別されます。近年の少子高齢化により高齢者による放棄が多くなっていますが、これらについてはやむを得ない放棄であり、引き取り拒否までいかなくとも、説諭をすることで飼い主が他に対策出来る可能性も少なく、札幌市に相談したにもかかわらず遺棄やネグレクトなどになってしまう可能性が高いです。よって、「飼い主からの放棄」については、動物の健康と安全の確保という観点からも、目標に掲げて引き取り数を減らす対象ではありません。
放棄犬については小型純血種も多い事から、飼い主放棄を減らすためには、入手前の段階で熟考を促すための業者への指導や飼い主探しノートで対応していくべきです。
「飼い主不明いわゆる迷子」の犬猫については、犬はもちろん完全管理、猫についても完全室内飼育を推進し、減らして行くべき対象であることから、指標を「犬・猫の引き取り数」から「飼い主不明の犬・猫の引き取り数」にするのが正確です。
今後10年の計画ですから、より詳細な分別が必要です。
C
<該当箇所>
P44
<意見内容>
新たに(5)として 路上死体として回収される猫(平成28年度1,449匹)の数の半減を追加してください。
<理由>
殺処分数は激減しても、路上死体数は微減です。外で暮らす猫を減らすことが、苦情の減少や適正飼育の推進
収容頭数の減少につながります。センター収容猫数は少ないが、外には多く生息しているようなことにならないように
路上死体数の減少との相関が最も本質を捉えた成果と考えます。
D
<該当箇所>
P56
第6章動物管理センター(施設)のあり方
1−2 (仮称)動物愛護センターとしての機能強化の必要性
これらの社会情勢、法改正、陳情の採択、答申の内容などを踏まえ、これからの動物
愛護管理行政を推進するため、現在の施設を(仮称)動物愛護センターとして機能強化
することが必要と考えます。
<意見内容>
以下のように変更してください。
これらの社会情勢、法改正、陳情の採択、答申の内容などを踏まえ、これからの動物
愛護管理行政を推進するため、現在の施設を(仮称)動物愛護センターとして機能強化のために新設することが必要と考えます。
<理由>
採択された陳情の文言や趣旨、動物愛護管理推進協議会の答申においても、明確に愛護センターの「新設」の必要性がうたわれているにもかかわらず「機能強化」という言葉のみにすり替えられており、既存の建物の改修や改築でお茶を濁される可能性を無くすため
誰にでも明確に理解できるよう「新設」の文言を入れてください。また、これに準じて、計画中の全ての「機能強化」の後ろには「のために新設」の文言を入れてください。
E
<該当箇所>
P58
第6章動物管理センター(施設)のあり方
1−4位置づけ
<意見内容>
札幌市では動物の愛護や福祉に配慮した「札幌市動物愛護及び管理に関する条例」が施行されていますが、施策を確実に実行していくには、ハード面でも動物の愛護と福祉の手本となるべきです。ほとんどの政令都市には動物愛護センターがあり、「命の教育」や「市民交流」が行われています。札幌市でも、1日も早く札幌市動物愛護センターの早期建設を実現すべきです。
<理由>
基本構想では、行政の役割として、動物愛護管理についての普及啓発、市民および事業者等の学習機会の提供、動物愛護教育の推進、人材の育成、関係団体等との連携を担うこととしています。さらに、災害時の対応体制の構築も必要となっています。
また、陳情や答申等において、新たな(仮称)動物愛護センターは、動物の愛護と福祉に配慮した施設、市民が気軽に立ち寄り交流の場となる施設、市民が行政に参加・協力しやすい施設となることが求められています。
今ある2か所の施設を統合し (福移支所は動物の火葬の施設とする)、床面積も拡げ機能の充実を図るには、改築程度では対応することは不可能です。
F
<該当箇所>
P60
2−2 動物愛護部門の創設
<意見内容>
動物愛護精神の涵養や動物の適正管理の推進のためには、犬猫などの家庭動物を通して市民が学び情報を発信できる施設が必要です。
<理由>
札幌市には、犬猫など身近な家庭動物を通じて、市民が命の大切さや尊さを学ぶ場所や犬猫との触れ合いを通じて市民が交流できる場所もありません。また動物を連れてイベントやセミナーに参加できる場所もないため、動物愛護の普及啓発が十分に行えません。動物を飼育している人もいない人も、散歩や買い物のついでに気軽に立ち寄ることの出来る施設にすることが望ましいと思います。
G
<該当箇所>
P60
2−3 動物保護管理部門の充実
<意見内容>
保護収容動物の適正な環境整備と譲渡を促進するためには、動物保護管理部門の充実を図ることは必須と考えます。
<理由>
収容動物の健康安全・福祉向上、収容動物の健康状態を良好に保つことで積極的に譲渡へつなげるため、検疫や隔離を行う設備を確保し、感染症対策等を進める必要もありますし、交通事故等による怪我や病気で負傷した犬猫が収容されることも多く、負傷動物が治療を受けながら経過を観察できる部屋も必要です。以上、譲渡相性確認のための部屋、譲渡前講習の部屋、検疫室、隔離室、負傷動物室、手術室、検査室、トリミング室等の処置室、洗浄や消毒のための部屋、飼料室、犬猫の運送に対応する車庫スペースの必要です。
H
<該当箇所>
P62
3 (仮称)動物愛護センターの整備に向けて
<意見>
施策や新施設に合わせた具体的な人員配置、関係団体やボランティアも含め、誰がどのようにどの施策を進めていくのかの明記が必要。
<理由>
新センターの整備に合わせ、中長期的な新規取組もあることから、現状の職員で足りるのか、市民や関係団体、獣医師などの専門家はどの部分を担えるのか
計画の中で示していくべきです。
I
<該当箇所>
P62
3 (仮称)動物愛護センターの整備に向けて
3−1 動物愛護施策推進上の必要な視点
<意見内容>
動物愛護センターは、その整備目的や機能、特性等を踏まえるには、以下の機能を併せ持った立地条件が必要と考えます。
<理由>
動物愛護センターは、その整備目的や機能、特性等を踏まえ、 周辺環境等に配慮出来、収容動物のストレス軽減や感染症の侵入・蔓延防止をし、動物の鳴き声等の音や臭い等による周辺環境への影響に配慮する必要があります。また子どもから高齢者まで広く市民が利用できる、公共交通機関による来所、車による来所が可能であることなどの交通のアクセス性が良く、相談・対応業務等の市民ニーズへの的確な対応、市全域における現場対応に向けた機動性が確保できることが必要です。施策展開上の視点においても、関係機関との連携がなければ将来に向けた事業展開は難しいと考えます。獣医師会や獣医系大学などの関係機関との連携を行い、人と動物、環境負荷低減への配慮があれば、利用者や動物に優しいユニバーサルデザインの採用に配慮することで、環境負荷低減配慮型の施設になり、
そうした施設は、国連が提唱している持続可能な開発目標(SDGS)の流れにも直結します。
J
<該当箇所>
P63
第6章動物管理センター(施設)のあり方
3 (仮称)動物愛護センターの整備に向けて
3−2 今後の流れ
以上のような(仮称)札幌市動物愛護センターとしての機能強化を実現するため、
今後、必要な各種の調査等を実施し、八軒本所の施設の活用を含め、施設規模、設置
場所について諸条件を整理するほか、効率的な施設の維持・管理、運営など、総合的
に検討していきます。
<意見内容>
以下のように変更してください。
以上のような(仮称)札幌市動物愛護センターとしての機能強化のための新設を実現するため、今後、必要な各種の調査等を実施し、施設規模、設置場所について諸条件を整理検討するほか、効率的な施設の維持・管理、運営など、総合的に進めていきます。
また、18年度予算に基礎調査費がやっと計上されたことから、調査から具体的なスケジューリングを行い 竣工までの日程表、工程表等を本計画の中で明示してください。
<理由>
6万筆の署名を集めた陳情の採択から丸2年、2年間一体何をされていたのか、全く進捗が無い事を知り大変驚いています。
機能強化のための新設は、署名に現れたように多くの市民が望んでいる事、実務上も必要不可欠な事は議会や委員会、市長答弁でも繰り返し述べられてきました。
にもかかわらず、やっと来年度に基礎調査費がつくとのこと、このスピード感では、陳情や議会の制度すら揺るがしかねない不作為なのではないでしょうか。
陳情が採択され、新しい施設ができる大切な計画ですから、計画の策定が多少遅れても、一日も早い竣工、適切な維持管理運営を目指して具体的な工程をお示しください。
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先日の札幌市議会で札幌市議会議員の方々からも
強く要望されていたように、札幌市動物愛護センターをスピード感を持って
新設していただきたいと思います。
皆さま応援よろしくお願いいたします!
<提出先と方法>
意見募集期間
平成30年2月5日(月)から成30年3月6日(火)迄
提出方法
「ご意見記入用紙」、または、これに準じた様式にご意見を記載の上、
下記の提出先へ持参、郵送、ファックス、電子メールにより提出
直接センターに持参の場合の受付時間は、平日8時45分〜17時15分
また、電子メールによる場合は、ウイルス感染を避けるため、ファイルの添付はせず、
件名に「札幌市動物愛護管理推進計画(案)に対する意見」と記載し、
メールの本文にお名前・ご住所とともに、ご意見を記載し以下に送付します。
提出先・お問い合わせ先
札幌市動物管理センター
住所:〒063-0869 札幌市西区八軒9条東5丁目1-31
電話:011-736-6134 FAX:011-736-6137
電子メール:inuneko@city.sapporo.jp
以下札幌市からです
留意事項
電話や口頭によるご意見の受付には応じかねますので、ご了承ください。
ご意見の提出に当たっては、お名前・ご住所をご記入ください。
(ご意見などの概要を公表する際には、お名前・ご住所は公開しません。)
ご意見への個別の回答はいたしませんが、同じ趣旨のご意見をとりまとめて公表する予定です。
資料配布場所
札幌市役所本庁舎 市政刊行物コーナー(中央区北1条西2丁目札幌市役所本庁舎2階)
札幌市動物管理センター本所(西区八軒9条東5丁目1-31)
札幌市動物管理センター福移支所(北区篠路町福移156番地)
各区役所 市民部総務企画課広聴係
各区保健センター 保健福祉部健康・子ども課
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