2017年09月20日
推定3か月の幸が虹の橋へと旅立ちました・・・。
9月18日、幸(こう)が誕生して僅か3か月で命を閉じました・・・。
<幸>
<福>
幸と福は多頭飼育で札幌市動物管理センターに放棄された多頭飼育の猫たちの
うちの7頭の子猫で5頭は先に譲渡されましたが、
きかん坊のオス2頭が残り収容中に体調を崩し、
このままでは生き延びることは困難だろうと当会で引き取りました。
すぐに札幌市内の動物病院を受診しました。
病院の検査キッドでパルボ偽陽性となり、このままでは大変危険とのことでした。
脱水症状も酷く、すぐに補液とインターフェロンを投与しまし、
偽陽性であっても最悪のことを想定して感染を広めないことが大切ですので、
自宅に連れて帰り一室に隔離しました。
それでもシリンジでad缶や他の高栄養のフードも食べてくれ、
毎日補液とインターフェロン投与で通院し回復することを願っていましたが、
身体が小さく衰弱が激しかった幸には
ウィルスと闘う体力は残されていなかったようでした。
17日(日)、23時過ぎにシリンジでフードを与えた時は、
少し食べましたが、その後は口を閉じて食べてくれずその後嘔吐しました。
夕方には食欲があり食べていたのに、急に食べなくなり、
明らかに元気が無くなっているのが分かりました。
そして朝方3時50分頃に確認した際には身体が冷たくなっていました。
ウイルス感染症のリスクを最小限にするためは、
ワクチン接種と適切な衛生管理が必要ですが、
幸には混合ワクチンの抗体がまだ定着していなかったようです。
混合ワクチン接種済みであっても、
体内に抗体が出来るまでには2週間くらいかかるようですから、
疑わしい症状の場合には特に注意が必要です。
余りに短すぎた幸の命ですが、兄弟の福が繋いでいってくれると思います。
福は自力で食餌も取れるようになりましたし、
下痢や嘔吐をすることもなく勝気ぶりを発揮しています。
皆さまとご一緒に幸の冥福を祈りたいと思います。