「札幌市動物の愛護及び管理に関する条例」が、無事に可決されました!!
札幌市が新設する「札幌市動物の愛護と管理に関する条例」は、
欧米の先進諸国では常識となっている8週齢規制の努力義務や特定犬の指定、
多頭飼育の届出、飼い主のいない猫に関する事項、条例違反の罰則なども盛り込まれた
人にもペットにも配慮された札幌市の実情に即した条例となっており、
犬猫の殺処分や悪質な繁殖業者の問題、犬猫の適正飼養、
飼い主のいない猫問題に向き合い長年解決の糸口を探してきた当会にとっても、
願ってもない悲願の条例案となっています。
条例は、本日30日付で公布され、半年間の周知期間を経て、半年後の10月1日に施行されます。
今後は「人と動物が共生する社会の実現」に向け、行政、市民、関係団体、皆が協力して
札幌市が動物愛護の先進例となるよう協力していきましょう。
以下、sippoさま記事です。

<朝日新聞webサイトsippoさまより>
【犬猫は生後8週間まで親元で飼育 札幌市の条例成立、全国初の努力義務規定】
生後8週間までの犬と猫は親子一緒に飼育することを
すべての飼い主の努力義務とする札幌市の「市動物愛護管理条例案」が3月29日、
同市議会で可決され、成立した。10月1日から施行される。
ペットショップや繁殖業者も含む、すべての飼い主に対して
「生後8週間は親子を共に飼養してから譲渡するよう努めること」とする
条例の制定は、全国で初めて。
幼すぎる子犬、子猫を産まれた環境から引き離すと適切な社会化がなされず、
問題行動を起こしやすくなる。
また生後40日過ぎくらいから母親からの移行抗体が減り始め、免疫力が低下するとされる。
このため米、英、フランス、ドイツなど欧米先進国の多くでは、
8週齢(生後56〜62日)まで、子犬や子猫(国によっては子犬のみ)を
生まれた環境から引き離すことなどを禁じる「8週齢規制」を法令で定めている。
日本でも同様の規制が必要だと、獣医師や動物愛護団体、国会議員らが主張していた。
2013年9月に施行された改正動物愛護法は、
「出生後56日を経過しない」犬猫については販売などのために
生まれた環境から引き離すことを禁じているが、現状は、付則によって
本則の「56日」が「45日」に読み替えられている。
札幌市の今回の条例は、こうした状況に風穴を開けるものとしても、期待されている。
(太田匡彦)