昨日3月11日、石狩保健所から5頭の子犬を引取りしました。
この子犬は石狩市厚田区嶺泊の養豚場で保護されましたが、
周辺の野良犬が産み落とした子たちのようです。
石狩保健所では、これまでも同じ場所から同ケースで子犬を保護し、
当会で引き取りしていますが、
母犬を捕獲しなければ、また新たな子犬が産まれて行き場を失う子犬たちが産まれます。
今回のように保護された子はラッキーな子たちですが、
これまでにも、人知れず命を落としている子犬たちがいたことでしょう・・・。
子犬はオスが2頭、メスが3頭、推定1か月ちょっと、体重も大きい子で1キロ強、
乳歯が生え始め離乳食を食べれています。
2頭のオスはミルクも欲しがるようで、身体もメスより1.5倍くらい大きめでした。
子犬たちは、こらから代表宅で人と先住ワン、
兄妹犬たちと心も身体も健康で逞しくなるよう過ごし、
十分に社会性を身につけていきます。
札幌市の動物愛護の新条例でも大変話題になっていた
「犬及び猫については、生後8週間の間は親子を一緒に飼養するよう努めること。」
の飼い主の努力義務。
幼児が、周囲の環境からさまざまなことを感じ取って学ぶのと同じように、
子犬や子猫も、母親や兄弟と接しながら日々成長していきます。
犬や猫の社会化期は生後4週から13週と幅広く、
最低でも8週齢(人の年齢なら3歳ぐらい)までは親子を引き離さずに
自然な社会適応能力を身に付けさせ、
心身の正常な発育を促進させることは欧米の先進諸国ではすでに常識となっています。
社会化期の犬や猫は、親や兄弟、周囲の人との触れ合いを通して、
親、兄弟、人とどのように接したらよいのかを学んでいきます。
社会化期に他の動物や人と接する機会が少なかった犬や猫は、
怖がりな性格になったり、甘咬みが激しくなったりする傾向にあり、
その後、人と暮らしていく上で、幼齢期の社会化は、
人にとっても犬や猫にとっても大変重要な時期と言えます。
札幌市や北海道のペット事業者の中でも良識ある方々は、
自主的に規制を引き上げており、時代の流れとなっていると思います。
当会では、混合ワクチンや虫下し、不妊手術、マイクロチップ挿入が終了してから
譲渡対象とさせていただいています。
母犬はいませんが、その分長く、適切な管理の元で人と兄妹犬と過ごすことで、
人にも犬にも慣れた子に育って行きます。
飼い主さん募集までにはお待ちいただきますが、大きくなった姿を楽しみにされてください♪
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タグ:石狩保健所