「さっぽろ未来創生プラン」(案)についてご意見を募集しています。
将来、人口減少を迎える札幌市における大変重要な意見募集ですが、
動物愛護の取り組みや動物と共生する街づくりは、子どもや大人まで、
札幌市に住みたいと思う方々の環境づくりに資すると思いますので、
当会も意見を提出させていただきます。
提出された意見は、「さっぽろ未来創生プラン」を策定するにあたり参考とされますので、
未来を担う子どもたちに命の教育が出来る「札幌市動物愛護センター建設」に対する
皆さまのご意見をいただれば幸いです。
さっぽろ未来創生プラン(札幌市版人口ビジョン・総合戦略)
http://www.city.sapporo.jp/kikaku/miraisousei/miraisousei.html#publiccomment
<募集期間>
平成27年11月26日(木曜日)から平成27年12月25日(金曜日)まで
<ご意見の提出方法>
上記期間内に、郵送、持参、ファクス、電子メール、またはご意見募集フォームで応募してください。
提出先 郵送・持参
〒060-8611
札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所10階
市長政策室政策企画部企画課
※直接お持ちいただく場合の受付時間は、平日の8時45分から午後5時15分までです。
ファクス 011-218-5109
電子メール miraisousei@city.sapporo.jp
ご意見募集フォーム
https://www.city.sapporo.jp/kikaku/miraisousei/publiccoment.html
当会は、以下の意見を提出させていただきます。
ご賛同いただけましたら、ご意見提出にぜひご活用ください。
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意見提出 総合戦略編
「さっぽろ未来創生プラン」(案)「総合戦略編」の「地域に定着できる環境」の実現に向けて意見を提出させていただきます。
札幌は住みたい街ランキング三位と不動の人気ですが、その理由として豊かな自然があげられています。札幌市は、海や山、湖へのアクセスも良く、それに伴った食文化も充実していますし、自然、温泉、グルメと国内外の観光客にも人気があります。
しかし、一方で若者が都市圏へと流出するのは、安定した雇用ややりがいのある多様な職業の選択が可能なことから、大都市に魅力を感じる若者が多いことも要因です。
また、一方で都会の生活にピリオドを打って札幌市にUターンする若者も多くいます。若者が札幌市に住み続けたいと思うには、小さな頃から郷土愛を育むことが必要だと思います。そして、郷土愛は人と人との繋がりや絆を通して生まれるものですから、子どもや高齢者、ハンデを持った人々、いわゆる社会的弱者に優しい街になることが必要だと思います。
今夏、円山動物園で死亡したマレーグマの事案は、札幌市民のみならず、国内外にも暗い影を落としました。集客数を増やそうと運営に無理がかかったことで、一番底辺にいる動物たちにしわ寄せがいきました。
また、近年の少子高齢化により、子どもたちが、命の尊さや大切さを学ぶ機会も減少しています。子どもたちに、身近な動物を通して、思いやりや弱者を労わる心、協調し助け合う心を育て、道徳観、倫理観、責任感を養わせることが必要です。人と人との繋がりや絆、優しい心を持った子どもが増えれば、やがて家族を持ち子どもを育てるーー。そうした好循環が生まれるのではないでしょうか。
そして、札幌市の未来を創造し、そうした子どもが育っていく社会の実現には、動物愛護の取り組みを通して、動物と共生できる街づくりこそ、子どもや大人も札幌市に住みたいと思う環境づくりに資すると考えます。具体的な提案として、身近な動物である犬や猫が収容される札幌市動物管理センターの活用です。
保護動物の現状を知ることは、子どもたちの道徳観や人格的な成長を促し、「命を大切する心」、「弱者に対する思いやり」、「命に対する倫理観」、「最後まで面倒を看る責任感や根気強さ」、「公共の利害にも深く関わる行動規範」等、教育の現場だけでは伝えきれない、人としてあるべき姿を体感できる道徳教育の機会と考えます。そのためにも、子どもたちが、遠足や課外学習などでも利用できる、学習室も併せ持った教育の場が必要と思います。しかし、犬猫の収容場所である現札幌市動物管理センター福移支所は、札幌市北区郊外の交通の便が悪い場所に位置し、犬猫が大量に殺処分さていた当時の暗いイメージを払しょくすることは出来ません。
札幌市は、2015年5月、「札幌市動物愛護管理基本構想」が公表され、今後の札幌市の動物愛護管理行政における基本的な考え方や取組の方向性が示されました。また、それに伴って、来秋、「(仮)札幌市動物愛護及び管理に関する条例」の施行が予定されています。「人と動物の共生する社会」の実現には、ソフト面だけではなく、それを適切に運用するためのハード面での整備も必要です。
横浜市の動物愛護センターはドイツの動物保護シェルターのティアハイムをモデルにしていますし、新潟市では、平成23年10月、官民運営の食育や花育をメインに行っている施設「いくとぴあ」が建てられ、平成25年5月には、こども創造センターという児童乳幼児の育成・娯楽施設と共に、横に新潟市動物愛護センターおよび動物ふれあいセンターが併設されました。お年寄りから乳幼児まで多く来場され、平成26年度は新潟市の人口の2倍近くの155万人の来場者があったそうです。動物愛護センターの方によりますと、やはり単独で愛護施設を設けるよりも他の施設があることで、自然と動物ふれあいセンターの方にもお子さんや家族の足が向き、命の教育や啓発活動、動物の譲渡のきっかけになっているとの話でしたので、食や植物、動物を通して様々な立場の人々が集う、場所のスケールメリットを活かした愛護センターの設け方も札幌市にとっては一考の余地があるかもしれません。札幌市に、動物や植物等の生物を通した市民が交流できる、気軽に立ち寄ることのできる参加型の施設があれば、観光や教育でも札幌市のイメージアップにもつながり、若者が定着する愛着の持てる街になるのではないでしょうか。
命みつめ、優しく温かな心を持った子どもを社会全体で育てることこそが、札幌市が魅力ある街として発展していく要と考えます。
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