2015年08月29日

マレーグマ問題 円山動物園が改善計画


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本日8月29日の北海道新聞朝刊社会面に、
札幌市円山動物園の改善計画の記事が掲載されていました。

札幌市円山動物園でマレーグマの雌ウッチー(推定30歳以上)が同居訓練中に
5歳の若い雄に襲われて死んだ問題で、札幌市動物管理センターは8月21日、
繁殖を含む管理体制など組織全般に問題があるとして同園に対し、
動物愛護管理法に基づく改善勧告を行い、
提出期限の昨日28日、同センターに改善計画が提出されました。

札幌市報道発表資料
http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/201508/20150828.html
改善計画書
http://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/kaizen-keikaku.pdf
ご意見・ご質問と円山動物園からの回答(その2)
http://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/kaito-2.pdf

改善計画では、現在3人いる獣医師を1人増員することや、
飼育業務マニュアルの見直しなど10項目で、
9月中に飼育業務マニュアルに高齢・負傷動物への対応法を明記、
動物の新規導入・展示方法変更の際には実施計画を立てることとし、
一部で運用を始めているそうです。

同園によると、獣医師の増員は10月に行われるそうですが、
この問題は円山動物園の運営全体の問題と感じています。

10月のアフリカゾーンオープンやアジアゾウの導入等、
集客数アップのための計画は多々あるでしょうが、
目の前の命と向き合い、現在飼育している動物たちのQOLを上げることこそが
ウッチーの死を教訓にできることではないでしょうか。

信頼を失うのは一瞬ですが、
多くの人から信頼され支持されるよう最大の努力をし改善していただきたいと思います。



posted by しっぽの会 at 10:58 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする