2015年08月22日

マレーグマ問題 市動物管理センターが動物園に改善勧告


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8月22日付北海道新聞朝刊札幌圏にマレーグマ問題の記事が掲載されていました。

札幌市円山動物園でマレーグマの雌ウッチー(推定30歳以上)が同居訓練中に
5歳の若い雄に襲われて死んだ問題で、札幌市動物管理センターは21日、
繁殖を含む管理体制など組織全般に問題があるとして同園に対し、
動物愛護管理法に基づく改善勧告を行いました。

同センターは、過度な動物間の闘争を避ける」「負傷した動物の適切な保護を行わないことは、
動物の虐待となる恐れがあることを十分認識すること」など、
動物愛護管理法の基準を満たさない項目が7項目に及んだと認定し、以下を同園に求めました。

◆同園の動物全ての管理体制の見直しと、必要な人員確保やマニュアルの整備

◆全職員対象に適正飼育を理解させる教育―などを行い、改善計画を今月28日まで、
改善結果を9月30日までにセンターに報告

同センター向井猛所長は、
その後の記者会見で「ネグレクト(放置)型の動物虐待だ」と指摘しました。

公立の動物園に対する改善勧告は極めて異例で、
従わない場合は最終的に営業停止にもなる重いものです。

ウッチーの暴行死は社会的な影響も大きいことや秋元市長も強い憤りを示されていました。

同園は、2005年には49万人まで入園者数が降下し、
この年、職場風土の荒れが問題視されたことをきっかけに、
園の管理運営について行政監査を受け、
「組織不全、将来構想の不在、経営的視点の欠如等がある。廃止の危機も持ちながら、
今後の在り方を検討せよ」という大変に厳しい指摘を受けたいたそうです。

3年後の2018年秋にはアジアゾウが同園にやってきますが、
他にも最近の動物の事故死もありますし、
今回の教訓が生かし切れないなら、アジアゾウの導入も控えるべきと考えます。

ラストチャンスくらいの心意気と強い意志を持って、
ウッチーの死を決して無駄にすることのないよう、死ぬ気で改善していただきたいと思います。

また、同園には札幌市民の税金が使われている訳ですから、
しっかり監視し見守っていくことは市民の責任ではないでしょうか。



posted by しっぽの会 at 09:22 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする