2013年06月28日
風蓮湖で鹿を襲った犬たちのニュースから
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本日の北海道新聞朝刊に、根室市東梅の風蓮湖で、
3匹の野犬に鹿が襲われている記事が掲載されていました。
その後、鳴らした爆竹で犬は逃げ、鹿も負傷しながらも逃げていったそうです。
見たところ、どこにでもいるような中型のミックス犬。
もとをたどると捨てられ、
その日を生きぬくために必死で襲っているのは明らかです。
風蓮湖の野犬は5年ほど前から増え続けているそうですが、
10匹ほどとのことからも、ほとんどは野生の動物に襲われ食べられているか、
餓死や衰弱死など自然淘汰されていると思われます。
住民が天然記念物のタンチョウや家畜や人が襲われることを危惧、
行政に野犬対策の駆除の要望をしたそうです。
こうしてみると一見、犬が悪者になっていますが、
事の発端は犬を捨てたり
飼育放棄同然で適正飼育管理しなかった人間(飼い主)が起こしたことなのです。
捨てられた犬は野生動物ではないので、普通は長くは生きてはいけません。
前述のように死んでしまう犬もいれば、
野犬として行政に捕獲殺処分される犬もいます。
そして、野犬として捕獲された犬に新しい飼い主が見つかることはまずありません。
そのほとんどが生きることを許されず悲しい最期を終えます。
こうしたニュースはとかく動物が集中攻撃されがちですが、
安易に動物を飼い、命を粗末にする結果起こった人間が起こした罪であることを
理解していただきたいと思いました。
こうした人間がいる限りまた同じ問題が繰り返されることになるからです。