11月の下旬から12月上旬にかけて、
栗山町、由仁町で11匹の純血種が遺棄される事件がありました。
雪も積もり最低気温も零度になるこの時期に遺棄したのは、
悪質なブリーダーによるものと思われ、
一番最初に遺棄されたバセットハウンドは保護された後、
力尽きて保健所で亡くなってしまいました。
その後、立て続けに2匹のペキニーズが遺棄され、
さらにその後、5匹のチワワとパピヨン、ミニチュアダックスが遺棄されました!
全員が糞尿で身体中が汚れ悪臭を放ち、ショッキングな姿でした。
「ペットは家族」と一生を大切にされる犬がいる一方で、
悪質なブリーダーの犬たちは最低限必要な世話もされず苦しめられています。
私たちがペットたちの現状を理解したうえで、
例えば買い物をする際にもよく考えて慎重に行動すれば、
現状はきっといい方向に向かっていけると思います。
以下は12月7日、由仁保健所で撮影した写真です。
パピヨンの萌です。
身体は汚れて毛玉だらけです・・・
マロです。
この子も白い毛が茶色に変わるくらい汚れていました。
ニノです。
寒さと不安で小さな身体でどれだけ不安だったことか!
彩です。
彩も背中やしっぽなど糞尿で汚れていました。
ミニチュアダックスのめいです。
めいは必死になって耐え抜いているようでした・・・
ペキニーズのさつきです。
汚れたモップのようにドロドロでした・・・
ペキニーズの雅紀です。
長毛種である2匹のペキニーズが一番状態が酷かったです・・・
会で引き取りした後、順次全員のシャンプーと爪切りをしました。
さつきは怯えが酷かったので、最後にシャンプーとトリミングをしました。
汚れた毛は絡み合って、身体の2倍くらいありました!!
ボランティアトリマーさんが綺麗にトリミングしてくださいました。
バリカンも負荷で熱くなり汚れ毛との格闘でした!
そして、灰をかぶっていた「さつき」はシンデレラのようになりました!!
顔もこんなにキュートでした^^
爪も伸び放題!
一回転して毛玉に突き刺さってました・・・
雅紀もこんなに可愛くなりましたよ〜♪
性格も穏やかだし人懐こくて可愛い子ですよ♪
写真は撮れませんでしたが、みこと、まことは飢えと寒さで一番衰弱が激しく、
一時はダメかもしれないと思いましたが回復してくれました。
2年前の秋にも長沼、由仁周辺に30匹以上の小型純血種が遺棄された事件がありました。
おそらく同じブリーダーが遺棄したのでしょう。
あの時、徹底して捜査していれば再犯はなかったのかもしれません。
日本は先進国ですが、動物の福祉に関しては後進国と言わざるを得ないのが現状です。
マハトマ・ガンジーの名言です。
《 国の偉大さ、道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る。》
来年は動物愛護法の改正がありますが、
一日でも早く動物に優しい日本になるよう、私たちに出来ることで頑張りましょう!