2011年08月06日
飼い主の責任とは
しっぽに新しい仲間が来ました。
それは3匹の亀さん。
「10年ほど飼っていたが世話が大変でもう出来ない。」と、
しっぽハウスを経由して、しっぽの会で飼い主さまを募集することになりました。
通常、みどり亀はかなりの長生き、身体も大きくなります。
寿命は30年から50年と言われています。
お祭りやペットショップで手頃な価格で売られていますが、
平均寿命も長いわけですから、最期まで飼い続けることが出来るのか、
しっかり考える必要があります。
飼えなくなったと川などに捨てる人もいます。
しかしそれはのは違法ですし、生態系をも壊してしまいます。
ゴミスティーションに捨てられたミドリガメを
拾って飼っていると方もいらっしゃいます。
今の時期、夏祭りの縁日でミドリガメが売られていることもあります。
生き物を飼い続けることは大変なことですし、
途中で放棄するなら最初から飼わないで欲しいです。
今回、しっぽハウスに問い合わせされた方は、
引き取り先をいろいろ探してしっぽハウスにたどり着きました。
(しっぽハウスは有料です。お間違いなく!)
新しい飼い主さんを探すのは非常に困難です。
小さくても命あるもの・・・決して命を粗末に扱わないでください。
会には毎日のように、「 猫が庭にいるので何とかして欲しい。」
「迷子の犬・猫を保護したけれど、家では飼えない。」
「保健所に連れて行ったら殺されちゃうんでしょ!」
「可哀想だからしっぽの会で何とかして。」
など電話やメールが相次ぎます。
しっぽの会は個人からの引き取りは行っておりません。
あくまで保健所からの引き取りが基軸となっています。
【 しっぽの会が個人の方からの引き取りを行わない理由について 】
先日もしっぽの会の施設前に猫が捨てられ、置手紙が添えてありました。
余りに身勝手な飼い主に対して憤りを感じています。
しっぽの会に頼めば何とかしてもらえる・・・それは残念ながら到底無理な話です。
私たちも、保健所にいる生死の狭間にいる犬猫たちの全部を救えるわけではありませんし、
身の切られるような思いをして命の取捨選択をし、
その中から救える命はごくわずかです。
平成21年度、北海道だけでも1万匹近くの犬猫が自治体に処分されています。
その数は一日に換算すると27匹にも及びました。
捨てられ車に轢かれたり、餓死、川に流されたりなど考えると
その数は倍以上にはなるでしょう。
動物には罪はありません。
飼い主の都合に翻弄される弱い立場の受け身の生き物です。
動物の遺棄は犯罪です。
「動愛法」にも愛護動物を遺棄した者は50万円以下の罰金と書いてあります。
この猫は保健所に連れて行きました。
来週から保健所のHPで告知されると思います。
飼い主責任とは、動物に対する責任と
社会に迷惑をかけないようにする社会的な責任もあるのです。