2024年05月26日

第3回犬のしつけ教室 もっと犬のこと知ってみよう! 頼りになる飼い主になろう!のご報告

5月19日(日)、第3回犬のしつけ教室 もっと犬のこと知ってみよう! 頼りになる飼い主になろう!を開催しました。

参加犬は、ネオくん、オトくん、リリちゃん(ネネ)、ヤマトくん(オン)、一般からココちゃん、卒業予定のクラムと飼い主様の計5頭となりました。

ネオくん、オトくん、リリちゃん、ヤマトくんは、2022年 9月10日生まれの4兄妹で、2022年の空知管内の多頭飼育崩壊の案件で引き取りした 母犬ネオンの子です。



ココ.jpg

一般からの参加は7か月の柴犬のココちゃんです。

狂犬病注射の際、体を押さえていたママさんの手を噛んでしまった。

お散歩から帰った後、足を拭かせてくれない。

ココちゃんのようにデリケートなところを持っている子には、まず、やさしく触ってあげる練習が良いそうです。

卒業予定のクラムも一緒に練習しました。






犬をはさんで両側に座ってあげましょう。

指先は刺激が強いため、手の甲で触っているかどうかわからないくらい優しく撫でてあげてください。

背中など好きなところから撫でてあげて、安心しているなと思ったら苦手なところをさりげなく触ってみてください。

耳回りや首、お腹、足先などは急所です。

敏感に反応したらすぐにやめてあげてください。

休憩を入れながら、ゆっくり犬との信頼関係を築いていってあげてくださいとのこと。

触れるのが苦手でなくなった子には、手入れの練習も必要になってきます。

築いてきた信頼関係を崩してしまわないために、最初は爪切りやブラシなどのにおいを嗅がせるだけで、優しく撫でててあげます。

ときどき足先などを撫でるなどして、慣れさせてあげてください。

また、叱られたりすると逆上したりしがちな柴犬は、手入れをする際にマジックテープで緩めに着けられる口輪を着けてあげるのがお勧めだそうです。

その際、口輪を着ける時は必ず美味しいオヤツをあげるなどして、口輪=嫌なこと、とならないようにしてあげてましょう。

そうすると、注射などのときにも口輪をつけられるようになります。

口輪は、噛まないようにするのも勿論ですが、口輪をすることで深く呼吸をするようになるため、犬を落ち着かせることができるそうです。







クラム.jpg

卒業予定の推定2〜4歳の女の子クラムです。

譲渡に向けて通ってくださっているご家族と一緒に参加しました。

あまり人見知りもせず、お散歩も多くのボランティアさんと楽しんでいますが、お子さんのいる環境に慣れていないので、担当スタッフからアドバイスが欲しいとお願いしました。

また、シャンプーは出来るようになったが、ドライヤーが苦手と飼い主さま。

ご家族に懐いてもらうためには、自然の多い場所など好きな場所に連れて行ってあげて、”みんなで””群れになって”一緒に歩いてあげると、クラムのようにお散歩が好きな子は、飼い主さんを信頼するようになるそうです。

正面から犬に向かっていくのは犬にとってはプレッシャーとなるため、NGだそうです。

犬が近づいてくるまで待って、正面ではなく横に座って優しく撫でてあげましょう。

ドライヤーは、爪切りやブラッシング同様、最初は手に持つだけから始めて、徐々に音に慣らしていってあげてください、とのことでした。










ネオ.jpg

ネオくんは、昨年2023年1月に子犬でしっぽを卒業しました。

食べムラがあるのが悩みだそうです。

ささみなどと一緒にあげると食べるが、それも飽きると食べなくなってしまう。

また、玄関のチャイムがなると吠えるので、アドバイスが欲しい。

食べムラについては、もともと食べていた子なら、成犬になってごはんの量が多すぎて食べなくなることがあるそうです。

その場合、一日一回夕方に、必要量3分の2の分量のご飯をあげ、食べなかったら10分でさげてしまいます。

それを繰り返していると、犬は飢えることを覚えるので、だいたい1週間くらいで食べるようになるそうです。

チャイムが鳴ったら吠える子には、自分が家族であって番犬でないことを教えることが必要だそうです。

これは、参加された皆さんの共通の悩みのようなので、代表でリリちゃんに練習してもらいました。






まず、ベッドやクレートの中で伏せをさせてから、小刻みにおやつをあげ、「よし」と言うまで動かないように教えます。

おやつをあげる間隔は、徐々に伸ばしていくとよいそうです。

これが出来るようになったら、今度は、チャイムが鳴ったらすぐにその場所に誘導してあげます。

こうすることで、家全体がテリトリーではなく、ここが自分の領域だということを覚えるようになるということです。



オト.jpg

オトくんは、2023年3月に子犬でしっぽを卒業しました。

オトくんは、2022年の空知管内の多頭飼育崩壊の案件で引き取りした ネオンの子供で、 9月10日生まれの男の子、4兄妹のうちの1頭です

呼んでも来る時と来ない時があるなど、気分にムラがある。

また、散歩中に木の枝などに夢中になって散歩が続かないのがお悩み。

散歩中に枝を加えるのは遊びたいだけで、枝を咥えたらオヤツと交換に枝を取って、その枝を持って公園等、遊べるところまで連れて行って遊ばせることで、「お散歩中は枝で遊ばないよ」ということを教えてあげてくださいとのアドバイスをいただきました。

呼んでも来ないという悩みには、上手くオヤツを使ってください。









動画G
https://youtube.com/shorts/TsOhDAuXtvE?si=dq0j62RCJY3IVnCL



まずは、オヤツを1つあげます。

次に地面に2つ落とします。

リードを持ったまま犬から離れ、犬がオヤツを食べてしまうのを待って、「おいで―」と声をかけながら走ってください。

この時、犬の方を向いて行うと、犬は「待て」の合図ととってしまうため、背を向けて犬から逃げるように走ります。

犬が追い着くいたら、オヤツを1つずつ3つあげます。



リリ.jpg

リリちゃん(旧ネネ)は、2023年1月に子犬でしっぽを卒業しました。

食べたくて、吠えるなど催促するのが悩みです。

オヤツを上げるときは、飛びついてきたらあげない、お座りしたらあげる。

これを徹底すれば、飛びつかないようになるということです。





リリちゃん、すぐ覚えました^^



ヤマト.jpg

ヤマトくん(旧オン)は、2023年1月に子犬でしっぽを卒業しました。

ネオくん同様に食べムラがお悩みです。

食べない子は、呼びの時にオヤツが使えないことも…

ヤマトくんも、もらったオヤツを食べませんでした^^;








そういう子の場合、呼んで犬が追い付いてきたら止まって、犬に覆いかぶさらないようにまっすぐ座ってから撫でてあげるよう、アドバイスをいただきました。

覆いかぶさるような仕草は、犬にはプレッシャーになるので、背筋を伸ばして真直ぐに座るのがポイントだそうです。

最後に犬の行動学についての先生のお話しのビデオをご覧ください。







ヤマト2.jpg

本日のアシスタントはヤマトくんでした。

ヤマトくん、いつもお疲れ様ですm(__)m

講師の松本円先生は、犬の社会的地位の向上や人と犬が幸せに共生する社会の架け橋として日々犬のトレーニングに奮闘されています。


DOG SCHOOL SAMA
http://siru22sama.wix.com/dog-school-sama

継続は力なりです。皆さん、根気よく頑張っていただけたらと思います。

頼りになる飼い主になるために、皆さまのご参加をお待ちしております🙇

松本先生、お忙しい中、本当にありがとうございました🙇



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posted by しっぽの会 at 17:53 | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする