
<下顎の腫瘍が酷いのでモザイク処理をしています>
ピュアは、千歳市内の多頭飼育案件で2月7日に引き取りした推定8〜10歳の男の子です。
ラブラドールの男の子ですが、引き取り時の体重はわずか15kgほどしかなく、身体は削痩し骨と皮、口の中には大きな腫瘍をかかえ咀嚼する度に腫瘍に歯があたるせいか口から出血を繰り返す状態でした。
かかりつけの病院を退院後、すぐに酪農学園大学病院を受診しましたが、DIC(播種性血管内凝固症候群)発症と思われ、血栓が詰まり多臓器不全になってしまう可能性があるとのこと。
そのため、今は腫瘍の治療の前に栄養状態の改善からして行く必要があるとのことでした。

<毎日点滴をしています>
引き取りした時には、フラフラしながらも必死だったのか歩くことができたピュアですが、かかりつけの病院に入院中に立てなくなり、今は寝たきりになってしまいました。
(何度か奇跡的に立ったことがありスタッフを驚かせることはありましたが。)

幸いなことに食欲は旺盛で、一生懸命に顔を上げて食べようと頑張ってくれています。
<動画もご覧ください>

これまでひもじい思いをしてきたので尚更だったと思いますが、腫瘍に歯が当たって出血しても必死に食べようとしている姿は生命の存続欲求の凄まじさを感じます。
それを見て、スタッフは更に全力でサポートし応援しています。

ご飯も腫瘍のせいで口の中に入れてあげても上手く呑み込めず、ほとんど出てきてしまう状態でしたが、だんだんとスタッフもコツをつかみ、大好きなご飯をおなかいっぱい食べることができるようになり完食できることもあります。
昼夜をとわず介護が必要ですが、ピュアからは懸命に「生きたい」と力強さを感じ、ピュアの頑張る姿に私たちが励まされる日々です✨️

2月27日、予定していた大学病院を再受診しました。
前回は、体力もないため手の施しようがなく、まずは体力をつけさせてくださいとのことでした。
スタッフもそれを目標に食事のサポートを頑張ったおかげで、体重が5キロ増えて20キロになっていました!
腫瘍も大きくなっているので💦その分も含まれるとしても引き取り後3週間余りですので快挙です。
この日も血液検査をしましたが、状態は前回より改善され、血液線凝固系検査でも全体的に改善傾向でDICも改善されてきていました!!
白血球数もだいぶ下がりましたが、アルブミンや貧血は横ばいでした。
右後肢に関しては壊死していた部分が剥がれ落ち、骨が露出、足先も壊死しているので今後脱落していくとのこと…。
現在、骨も露出し足の状態はおもわしくないため感染症を起こす可能性が高いとのことで、感染すると骨髄炎や菌血症など命にかかわることになるため付け根から断脚を考えた方が良いと宣告を受けました。
口の腫瘍に関しては、全ての腫瘍を取り除くのであれば、左右の下顎を切除することになると思われ、下顎を全部切除するとなると、術後は自分でご飯を食べれない可能性が高いため、胃から食事を入れる胃ろうになります。
現在は貧血も酷いので、すぐに手術となると輸血が必要です。
先生からは、安楽死も考えてもよい状況とのことでした。
病院から帰ってから、今後どこまでどうしていくかスタッフで相談しました。
結果としては、食欲もあって生きたいと必死に頑張っているピュアを最期まで応援しようと話がまとまり、翌日大学病院に手術の予約を入れました。
右後肢からの感染症が心配されるので早めに手術をすることになり、明日3月3日に入院し、翌日4日に手術することになり、右後肢の断脚と胃瘻(いろう)チューブの予定ですが、ピュアの状態をみながら可能であれば顎の腫瘍切除も行うことになりました。
手術の際には、輸血が必要になるので当日当会から供血犬になる子を連れて行くことになっています。

三つの大手術をしなければ、生きることができないピュア。
それとて長く生きられるかは分かりません。
ただ、今言えることは、現時点で必死に生きたいと頑張っているピュアに、例え短くとも希望をつなぐことを選択しました。
1月に札幌市動物愛護管理センターあいまるさっぽろから引き取りしたミニチュアダックスのロバートは、手術を受ける前に引き取り後、僅か6日目に亡くなってしまいました。
その記事はコチラです
http://shippo-days.seesaa.net/article/502308121.html
ピュアの手術費用が幾ら位になるのかスタッフは恐ろしくて聞けなかったそうです💦
ご賛同いただける方がいらっしゃいましたら、ご支援いただけますと大変ありがたいです。
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