2024年02月09日
負傷のミニチュアダックスのロバートが虹の橋へと旅立ちました…
1月31日(水)、ミニチュアダックスのロバートが、引き取り5日後に虹の橋へと旅立ちました…。
1月26日(金)に引き取りして、僅か6日間の短い命でした。
ロバートは、11歳のオスのミニチュアダックスで、1月19日に札幌市動物愛護管理センターあいまる さっぽろに放棄されました。
左耳の上からと左頸部から肩にかけ巨大な腫瘍があり、腫瘍は自壊し、血混じりの膿が出て異臭を放っていました。
飼い主は、病院にもかけていなかったようです。
そんなロバートでしたが、お迎えで初めて会うスタッフにもしっぽをフリフリする愛想の良い懐こい子で、その足で向かった病院の診察でも大人しく、先生や看護士さんに看ていただいている間もしっぽ振ってました。
<腫瘍が自壊しているためモザイクをかけています>
ロバートの首から肩にかけての大きな腫瘍は、千両梨くらいの大きさがあり、耳上から出来ている頭部の垂れ下がった腫瘍は、ボコボコと粒状になっていてこちらも大変な大きさで、合わせると1キロはあったのではないでしょうか。
首まわりの腫瘍は、血管が中の方まで浸潤しているように見受けられるとのことで、1月30日に大学病院で切除が可能か血液検査、レントゲン、エコー検査をしました。
その結果は、血液検査の項目のほとんどが正常範囲から外れ、肝機能障害、腎不全、貧血等あらゆるところに異常が見られ多臓器不全でした。
食欲不振や嘔吐もあり、腫瘍の切除を考える前に現在の体調を良くしてあげることが先決と輸血をし、静脈点滴を繋いで治療を始めるため入院しました。
少なくても2週間は入院とのことで、体調が良くなってから腫瘍の切除等できるか考えることになりました。
ですが、入院した翌日の1月31日17時頃に大学病院からロバートが急性腎不全により危ないとの連絡が入りました。
回復の見込みはなく、今晩もたないとのこと…このままでは、ただただ苦しみを長らえるだけで、先生からも「このまま苦しい時間を数時間過ごすなら安楽死の対象です。」と仰り、私たちもそう判断し、楽にしてあげたいと18時15分に天国に召されました。
急性腎不全で尿が作れなくなり、最期は尿毒症でした。
また、腫瘍による感染症も起こしていました。
ロバートの腫瘍は、少なくても1kgはあったと思われ、常に頭と首にあるわけですから、それは重くて辛かったと思います。
人でいえば、50kgの人が10kgのお米を頭に乗せて生活しているのと同じことで、重いからといって荷物のように下ろす事もできません。
そんな大変な日々を送っていたロバートですが人懐こく笑顔が可愛い子でした。
この大きな腫瘍を早く取って優しい家族を見つけてあげたい!と心から思いました。
そんな願いは叶わず、ロバートは出会ってたった6日でお空に行ってしまいました。
死後、腫瘍の病理検査をしていただいたところ、アポクリン腺癌で悪性のものと分かりました。
こんな状態になるまで放ったらかしにしていた飼い主には正直怒りしかありません。
これは明らかな虐待です。
ロバートのような子は、まだまだたくさんいると思います。
安易に飼った(買った)飼い主は手を余すと捨ててしまったり、知識のない飼い主は、義務を怠り悪気もなく虐待している事もあります。
動物を飼っているのに知らないという無知は罪だと思います。
飼うということは、命を預かることで、最低限の知識を持って欲しかったです。
飼い主免許制ではありませんが、せめて飼育の講習を義務化し、しっかり考えてから動物を迎えて欲しいです。
遺棄や虐待は犯罪です。
当会では、警察にも通報していますが、このような虐待がなくなるよう、しっかり取り締まって欲しいです。
ロバートのような境遇にある子たちがこれ以上増えないことを願います。
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