2023年12月05日

今までありがとう…ダミアンが虹の橋へと旅立ちました…

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11月25日(土)夜、ダミアンが虹の橋へと旅立ちました…

ダミアンは2020年4月に札幌市動物管理センターから引き取りした現在13〜15歳のオスでした。

元々、ダミアンは、保護当初より呼吸が苦しそうで、先天性の横隔膜ヘルニアでした。

また、先天性のものなのか骨が弱く、少し高い所から飛び降りただけで骨折をしまい、免疫力もないため体調を崩す事が多い子でした。

終生預かりボランティアさんは、高齢にもなり体調も優れないなか頑張るダミアンに、たくさん抱っこをして余生を静かに穏やかに過ごさせてあげたいと仰り、11月19日(日)に看取りでご自宅に連れて行ってくださいました。

そして、その後、わが子としてお迎えしたいとお申し出くださり、ダミアンは我が子になりました。





肝臓腫瘍で、末期の病状だったにも関わらず、迎え主さんが大好きで、終始膝の上にいてゴロゴロと甘えていました。

大大好きな気持ちが病気の苦しみを乗り越えさせてくれているようでした。

迎え主さんが大好きで、赤い糸で結ばれていたのかも知れません。

以下、迎え主になってくださった終生預かりボランティアさんからのご報告です。



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「HannaがDamianに繋いだご縁 Thank you for coming into our lives, Damian」

 2023年6月24日15歳で虹の橋を渡ったしっぽある娘、Hanna。

最期の37時間をずっと抱っこして過ごし、膝の上から旅立ちました。

その後の大きな喪失感から前に歩めなかった時、会の皆さんにお礼を言いたくて立ち寄り、そこから猫舎のお掃除ボランティアを始めました。

 抱っこ大好きでまるでニャンみたいなワンだったHanna。

スタッフさんから終生預かりはどうですかと声をかけていただき出会ったのがダミアン(Damian)でした。

人が大大大好きで、部屋の掃除の時もすぐ横にいて、作業が終わったのをみると「ちょっとお膝を貸してください」と乗ってきて、1時間でもずっとそこにいました。

Hannaに歌っていた子守唄でうとうとし、撫でている私が癒されていきました。

Hannaと同じ、こんなにも私の膝で安心してくれる子がいるのだと、預かりを決意しました。

 家を不在にする時期が終わる来年1月にお預かりしますと伝えた矢先、肝臓腫瘍で体が急速に弱っていった11月19日、迷うことなくうちへ連れていきました。

車の中では興味津々で周りを見渡し、家では初日からトイレを覚えたDamian(初回は私のミスで迷って粗相しちゃったのも、今では良い思い出です)。

膝の上でご飯を食べたのが最後、翌日からは食欲がなくトイレも間に合わないのでオムツを使い始めましたが、撫でていると本当に嬉しそうにしていました。

トイレに行けなくなってもおしっこの時は反射が起こるのか、体を捻って起きようとしていました。

 Hannaの獣医さんに、本当に支えられて看取ることができました。

痙攣が起こり出した時に始めた注腸の薬で、意識が少し混濁する時間も増えつつも、私を後追いするまで「我が子」になってくれました。

11月25日、夜の点滴と注腸を終え、マッサージとなでなでをし、ブラッシングをして、明日の朝は体の左側をしようね、と一緒に寝ました。

眠っていた22時53分、Damianが小さく鳴き動いたので、「おしっこしたいね」と抱き上げたところ、「にゃああ」と可愛い声で鳴いた後、静かに虹の橋を渡っていきました。

 たった7日間しか我が家で過ごすことはなかったですが、その前の2ヶ月半、毎週のように会で抱っこし、歌を歌い、話しかけていたので、強い強い絆を感じています。

もっと一緒にいたかったです。

ただ、この数ヶ月間で私たちが留守にすることのない絶妙なタイミングで我が家に来て、数日前の大雪が嘘のようにお天気が良く暖かな日に旅立ちました。

Hanna姉ちゃんが弟Damianを、うちのオカンならちゃんと面倒を見てくれるからと連れてきて、寂しくないよと一緒に連れて行ったのだと信じています。

 火葬の日も、スタッフさんがずっと付き添い、私に寄り添ってくださいました。

Damianを、預かりでなく「うちの子」にする手続きを会で終え、我が家に連れて帰りました。

 病気や高齢の子たちは、出会いが少ないと聞いています。

大変なことも多いけれど、お世話を通じてヒトの心が癒され幸せを感じることができるのも、終生預かりの素晴らしいところだと思います。

私たちのように若くない夫婦には、高齢の子たちとの暮らしは合っているのだと思いました。

生きとし生けるもの、全てが老い、病み、そして亡くなります。

今をどう生きるのかを、私たち夫婦はDamianとHannaから教わりました。

会の皆様たちはたくさんの命と向き合い、一つ一つの命を大切に慈しんでいらっしゃることに頭が下がります。

Damian、皆様とご縁を繋いでくれたHannaやたくさんのしっぽの子たちに感謝します。

Damian, Hanna 、うちの子になってくれてありがとうね。幸せだったよ。

Rest in peace, Damian and Hann. Thank you for coming into our lives. See you there.
Love you,Dad and Mom

posted by しっぽの会 at 07:18 | 保護猫の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする