
札幌市に新しく開庁した札幌市動物愛護管理センターあいまる さっぽろ✨
11月11日(土)、オープニングセレモニーがあいまるさっぽろの2階多目的ホールで開催され当会代表も出席させていただきました。

1階ホールは、セレモニーの申し込みされた市民の方や報道関係関係の方で大変賑わっていました。
最初の開会のご挨拶の後、秋元克弘札幌市長からご挨拶がありました。
秋元市長からは冒頭にオープニングセレモニーに参加された各方面への謝辞を頂き、新センター「札幌市動物愛護管理センター あいまる さっぽろ」の施設設置の経緯と愛称の決定と従前のセンターにはなかった新たな設備についてのお話を頂きました。
新施設設置については、昨今の「動物愛護」「動物福祉」の重要性、また相反する「動物虐待」「多頭飼育崩壊」の課題のある中、動物たちと人間たちの生活をいかに「共存・共生」し、動物たちが過ごしやすい街にしていくことが自治体の責務として問われ、6万人を超える多くの市民からの「動物愛護管理センター」に対する新たな施設の設置の必要性についての要望もあり、センターの機能など時間をかけて議論を重ねて施設を建立しオープニングの日を迎えたとのことでした。
また、愛称の公募結果につきましては、「優しい」「親しみやすい」「あったかい」といったイメージと施設には木をふんだんに使っている円形の建物でもあることから、「あいまるさっぽろ」に決まったとのことでした。
あらたな設備については、多目的ホールの設置や動物たちにとっての良い環境づくりのためのトリミング室や医療機器などを充実させたとのことでした。
今後、「動物愛護管理センター」として、自分たちの生活の中で一緒に動物が暮らしていける環境が必要であることも考え、動物を単にかわいがる「愛護」だけではなく、「適切な管理」もし、市民の皆さんと共に一緒に考え、動物が幸せに暮らす札幌の街を作っていく有効な場にしていきたいと仰っておられました。
2016年2月2日、当会が札幌市に陳情しました「札幌市動物愛護センター建設に関する陳情」は、担当委員会である市議会厚生委員会で審議され 採択 いただき、多くの皆さまの思いが届きました。
そして、改めて大切なのは、多くの人の一歩がカタチになることと痛感いたしました。
ご賛同ご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました!

来賓代表のご挨拶は、北海道大学大学院獣医学研究院獣医学部教授の滝口満喜さまでした。
滝口先生からは、
思い返しますと今から約9年前、平成26年2月に、札幌市の動物愛護管理行政のあり方について 様々な専門や立場から審議を行う、「札幌市動物愛護管理のあり方検討委員会」が組織され、私は、副委員長をつとめさせていただきました。
このときの検討委員会の審議事項は、主としまして @「動物愛護管理基本構想の策定」と、その理念を実現するための手段としてのA「動物愛護管理条例の制定」、B「動物愛護管理推進計画の策定」、そしてC「動物管理センターのあり方検討」の4つでした。
まさにこの中で、委員会として動物管理センターの機能の強化・充実という点を提言させていただいたのが、今日この日を迎えるに至る第一歩でありまして、大変感慨深く感じますとともに、札幌市の動物愛護管理政策の重要な転換点となる事業に携わることができたことを大変うれしく思っているところでございます。
また、つい先日、「動物愛護管理推進協議会」の委員として、愛称「あいまる さっぽろ」の命名にも加わらせていただきました。「動物愛護管理センターが動物にとって幸せな施設になってほしい」という思いが込められているとのことで、とても素敵な愛称になったと、重ねてうれしく思っているところです。
札幌市動物管理センターと、私が所属します北海道大学大学院獣医学研究院は、平成30年に、動物愛護や教育研究活動の拡充、動物の福祉の推進などを目的として『連携協定』を締結しておりまして、お互いに協力をしながら、これまで様々な取り組みを進めてまいりました。
動物愛護管理センターのオープンは、これまでの連携の取り組みを今以上に充実させる、良いきっかけにもなると期待しているところです。
動物愛護管理センター建設の計画や、建設に携われた皆様に、心より労いを申し上げますとともに、今後この動物愛護管理センターが、動物たちを慈しむ心を育み、また、動物との正しい接し方・飼い方を学ぶ場として多くの市民の皆さまに親しまれ、その結果、少しでも多くの動物たちが新たな家族と出会うことができる場 となることを心からお祈りしまして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。
と一緒に委員を務めさせていただいていた当会代表にとっても胸に迫って来る感慨深いお言葉でした。
その後、オープニングのテープカットがありました。
奥から、桑園地区連合町内会会長 山内睦夫さま、一般社団法人札幌市小動物獣医師会会長 鳥越慎吾さま、秋元克弘札幌市長、北海道大学大学院獣医学研究院獣医学部教授 滝口満喜さま、認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会代表 上杉由希子です。
鳥越先生、滝口先生、上杉は札幌市動物愛護管理推進協議会委員ですので、これまでも札幌市の動物愛護行政について意見を述べさせていただいています。

続いて秋元市長から、札幌市動物愛護管理センターの愛称「あいまる さっぽろ」の名付け親の皆さまに感謝状が授与されました。
500名近い応募があったそうですので、皆さまの関心の高さが伺えられます。

札幌市動物愛護管理センターあいまる さっぽろ千葉司所長から施設概要の説明がありました。
札幌市動物愛護管理センターの最大の特徴は、道産木材を用いた木造建築と「温かみのある空間」です。
総工費は853,575千円だそうですから、物価高や社会状況の変化により当初の予算よりも大幅に超過したようです。
またもう一つの最大の特徴は、札幌市で初めてとなるZEBready認証取得施設であることです。
ZEBreadyとは、本来かかるであろう消費エネルギーを50%以上消減出来る構築物のことです。
動物への福祉や配慮だけでなく、CO2排出の削減にも配慮した、未来型の持続可能な施設と言えると思います。
維持していくには努力が必要ですが、どうか頑張って札幌市や世界の手本となっていただきたいです。
記念の基調講演は、特定非営利活動法人ホッカイドウ・アニマル・ロー代表理事の今井真由美さまの講演でした。
行政書士である今井先生。
「人とペットの共生社会に向けて」のお話では、命を守るために様々な角度から信頼関係を構築し、書面化してカタチに残す実践的な方法についてお話しくださり、大変ためになりました。

閉会の挨拶は、札幌市保健福祉局健康安全担当局長の影山雄一さまでした。
これからも動物たちや市民のためのより良い共生社会を創る司令塔となってください。
応援しています!!

約1時間半余りのセレモニーは終了、当時共に署名運動や陳情に尽力してくれた仲間と記念撮影を行いました。
60,561名の署名と共に、2016年2月の定例市議会で全会一致で動物愛護センター新設の陳情が採択されてから7年9か月。
コロナ禍の3年間もあり、正直長すぎましたが、ついにこの日を迎えることが出来ました!
ずっと親身になって応援くださった成田ゆうき市議会議員さまもお忙しい中ご挨拶にいらしてくださいました!
応援してくださった市議会議員の先生方はじめ、獣医師会さまや動物愛護団体さま、動物学校関係の皆さまや関係者の方々に改めて心よりお礼申し上げます。
札幌市は早朝に初雪が降ってとても寒い1日でしたが、私たちはそんな温かなお気持ちや施設の木の温もりに癒される思いがしました。
オープンはスタートです。
多頭飼育崩壊や動物虐待が散見される日常ですが、飼い主への適正飼育の普及啓発や虐待防止の徹底、広く社会に対し動物愛護と福祉の精神を醸成させるなど、札幌市動物愛護センターさまには先陣を切って尽力いただきたいです。
皆さま、これからも、改め札幌市動物愛護管理センターあいまる さっぽろ を一緒に応援していきましょう!

札幌市動物愛護管理センターあいまる さっぽろ
住所:札幌市中央区北22条西15丁目3-6
オープンは11月13日(月)です。
業務時間は、8時45分〜17時15分
12時15分〜13時は、動物の休憩時間ですので、面会見学の際はご注意ください。
交通量が多い新川通に隣接しています。
公共機関は、↑の通りとなっています。駐車台数が少ないですので、お見えになられる方はお気をつけていらしてください。
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