2023年10月10日

今までありがとう!ゴン太が虹の橋へと旅立ちました…

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10月4日(水)6時頃、推定13歳のゴン太が虹の橋へと旅立ちました…

ゴン太は2012年11月に苫小牧保健所から引き取りしたラブラドールミックスのオスで、飼い主に放棄され、咬傷犬で処分対象になっていた子でした。

当会で引き取りするも、興奮したり自分が嫌と感じることをされた瞬間には口が出て、常に注意が必要な子でした。

一見ラブラドールのような風情で可愛らしく、新たな出会いを期待していましたが、とうとう当会で一番の古株となってしまいました。


そんなゴン太は、肝臓が悪くなったり、軟便が続いたり、今年になってから関節炎を患ったり、体調を崩し治療をしていました。

9月18日から、終生預かりボランティアさんが自宅に連れて行ってくださいましたが、2日後、呼吸が苦しそうだったので、動物病院を受診したところ、胸水が溜まっていて、細胞診の結果、胸線の悪性腫瘍ではとの診断でした。

終生預かりボランティアさんのお宅で、1日でも多く穏やかで静かな日々が送れるよう願っていましたが、切なく辛い診断結果でした。


以下、終生預かりボランティアさんからのご報告です。



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11年近くしっぽの会で過ごしたゴンちゃん。

関節炎と食欲不振で元気をなくしていて家でみてもらえないかと前からスタッフに声をかけられていたので預かることにしました。

足元もヨロヨロしていて車に乗せるのも大変で、スタッフに協力してもらいやっと乗せましたが家では案外スムーズに降りすんなりと家に入りました。

食欲はなく犬用のフードは顔を背け肉や魚を少ししか食べません。

呼吸は速く咳も出ていたので、病院に連れて行ったところレントゲンで胸水が溜まり胸腺に腫瘍があることがわかりました。

胸水を500cc抜きその細胞をみてもらうと悪性の細胞がみられ、もうできることはなく余命は短いと言われてしまいました。

酸素の準備もした方がいいと言われしっぽの会に相談するとすぐ持ってきてくれました。

胸水を抜いてもらったおかげで咳はなくなり呼吸も少し楽そうでした。

歩けているうちは楽しそうに家の中を歩き回り、庭を散歩し排泄をすませ、ドアを開けておくと自然な感じで家に入り驚きました。

散歩は行きたがらなかったので一度行ったのみです。

玄関の段差が大きいので足元がおぼつかないゴンちゃんは3日目に落ちて足を痛めてしまいました。

こんな時助けたら怒るだろうなと思い様子をハラハラしながら見ていたら無事に立ち上がってくれホッとしました。

しかしそれからは玄関に降りるのを怖がり、タイミングを見計らい抱っこで上げ下げしていました。

ゴンちゃんの降りたいタイミングに合えばいいのですが早かったりすると怒られました。

何事にもゴンちゃんのタイミングが大事でした。

歩けたのは1週間で、介助で立たせようとしましたが、四肢ともに力が入らず寝たきりとなりました。

酸素マスクもはじめました。

最初嫌がりましたが楽になると分かり嫌がらなくなりました。

起き上がることができなくなっても上体を起こすと水を飲み、体の向きも変えさせてくれました。

しかし亡くなる3日前には舌を使って水をすくうことが難しくなり注射器で飲ませていました。

強制給餌もしましたが、口の中に入った食べ物を飲み込もうとしないため、喉を詰まらせる危険がありやめました。

次第に体に触られるのを痛がり体の向きを変えることも難しくなり、除圧マットを2種類にしてみて動かすことをやめました。

水分しかとってないのに下痢が増え、都度お尻を洗い、ペットシーツを交換しましたが体を痛がりかわいそうでした。

寝たきりのゴンちゃんはずーっと私を見ていました。

撫ぜなぜしたりマッサージしたりすると少し眠りますが、目を覚ますとじーっと私を見ていました。

言いたいことがあるんだろうな…
亡くなる日の朝は寒く二人で掛け布団をかけて寝てました。

5時半頃にモゾモゾ動いていたので寒いねと話しかけ、布団を掛け直し、私はトイレへ。

帰ってくるともう息をしていませんでした。

モゾモゾしていたのは苦しかったのかもしれません。

たった2週間と2日のお別れ…

一緒にいてゴンちゃんの可愛さがよーく分かりました。

残念です。

以上、終生預かりボランティアさんからのご報告でした。



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終生預かりボランティアさんのお宅での初日、すぐにベットを気に入ったようでした。



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溜まっていた胸水を抜いてもらった日は、少しは楽になったのか、家中ウロウロ歩いてました。

家の中を歩き回ってるゴン太の顔は嬉しそうでした✨

鏡に映った自分の姿を見てしっぽを振っていたそうです。

スタッフが帰る時、寝ようとしてたゴン太の頭を撫でたら怒って噛んできたそうで、まだ怒る元気はあったようです。

最期は、優しい終生預かりボランティアさんのそばから穏やかに静かに旅立ったゴン太…。

終生預かりボランティアさんには、本当に感謝の言葉しかありません。

心より感謝申し上げます。

皆さまとゴン太の冥福をお祈りしたいと思います…。


posted by しっぽの会 at 08:56 | 保護犬の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする