2023年03月26日

天塩町 犬の多頭飼育崩壊事案の不妊手術を協働で行いました

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天塩町の犬の多頭飼育崩壊の案件では、2月20日(月)の現地調査後に、3月6日(月)〜3月9日(木)にかけて、留萌振興局さま、天塩町役場さま、Mobile VET Office(モービルベットオフィス)さま、よつばスペイクリニックさまと当会で不妊手術を行ってきました。

手術は、野良猫や野犬、多頭飼育の社会問題を解決するための不妊手術を行ってくださっている
Mobile VET Office(モービルベットオフィス)の大門先生が手術車で実施、よつばスペイクリニックの上林先生が鎮静剤の投与等、手術をサポートしてくださいました。

獣医師の先生2名の他、留萌総合振興局職員さま2名、天塩町役場職員さま1名、当会からスタッフ2名、飼い主1名で手術場所の設営や放れている犬たちの捕獲を行い、不妊手術へとつないでいきました。



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手術前の作業を行う場所も場所がないためD型ハウスの中に設置しました。

今回の案件では、人慣れしていない犬の捕獲に苦戦し、捕獲後も犬は興奮状態のため鎮静剤もなかなか効いてくれず、労力と時間が思っていた以上にかかりましたが、早朝から夜遅くまで先生方はじめ職員さま皆で懸命に協働で取り組みました。

放れている犬のうち2頭は3日間で捕獲することができずに終わってしまったので、今後も捕獲機を設置し、捕獲機を使いつつ飼い主にも捕獲に努めてもらい、必ず残りの犬の不妊手術を行うことを約束し、今後は留萌振興局さまも定期的に現地の確認を行ってくださることになりました。



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2月に現地に行った際、風当たりが強い場所で繋がれていた犬たちは、とても寒そうに寒さを凌いでいたので切なかったです。

外での飼育は逸走防止の義務がありますが、短い鎖で係留されている犬たちは寒さや冷たい雨風を凌ぐ手段が限られているため、より一層可哀そうでなりませんでした。




今回、3頭の犬を引取りしてきました。

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<左 塩(えん) 右の幼齢の子は、札幌市内の保護団体M基金さんが引取りされました>

塩(えん)は、この場所で係留されていた推定2−4歳と若めのメスでした。




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当会の犬舎に入り、もう飢えや渇きや寒さを心配することはなくなりました。

塩は不妊手術は終えたので、混合ワクチン接種と健康診断、マイクロチップ装着を行いました。

フィラリア検査も陰性でした。

血液検査の結果を見てエコー検査も必要になるかも知れないのと、便検査で回虫卵が検出されたので駆虫しました。




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テオは、推定3〜5歳の男の子です。

ワクチン接種と健康診断を行い、フィラリア検査は陰性でした。

テオは外に係留されていて、寒さから身を守るためか
固く踏みしめられた雪に穴を掘り、そこに丸まって寒さを凌いでいました。

テオは他の犬たちの中でも比較的、人慣れしており新しい飼い主さんを早い段階で見つけてあげられそうな子でした。

当会の収容状況も人慣れしていない犬の収容が多くなっており、現地にもまだたくさんの犬がいることから、なるべく早く良縁となりそうなテオを引き取りしました。




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天(あま)は、放し飼いされていた推定2−4歳の若めのメスです。

ワクチン接種に健康診断を行い、フィラリア検査は陰性でした。

右側の肺に少し雑音があり、埃っぽいところで生活していると炎症をおこしている可能性もあるとのこと、様子をみることになりました。

オヤツがあるとずっと人の近くに寄ってきて、付かず離れずの距離でこちらの様子をうかがっていた食いしん坊さんです。

飼い主に対しては、触れる距離まで近づくようですが、初めて会う人には、手を伸ばした指先ギリギリまでしか近づいてきませんでした。

また、捕獲機=危険と認識してからは、スタッフが作業している現場にも近づかなくなったので学習能力が高そうです。

人に触られることに対してまだ警戒心がありそうですが、若いですし、人を見て逃げ惑う様子はなかったので、賢い面を伸ばしてあげれば人慣れは十分にしてくれそうです。


上記の3頭は現在、飼い主さん募集に向けてお散歩の練習や経過観察をしていますので、飼い主さん募集が開始になりましたらHPにてお知らせいたします。


今後も動向を見守っていく必要がある事案ですので、振興局さまや役場の方、親族の方と適正飼育することや家庭犬となれるように譲渡を推進して行く必要があり継続的な支援が必要です。

心残りだったのは、捕獲機により放し飼いの犬の捕獲を試みましたが、メスと思われる2頭が捕まらず、後日飼い主が責任を持って手術を実施することになりました。

今後は、天塩町役場さまと留萌振興局さまとで引き続き飼養状況を監視し、適正飼養の指導を行っていくと同時に官民で譲渡を推進していき幸せな家庭犬になって欲しいです。

不妊手術を怠ったばかりに犬も猫もあちらこちらで多頭飼育崩壊が起きています。

犬猫たちに罪はありません。

今回の事案は氷山の一角と思いますが、問題は人が作り、解決できるのも人でしかありません。


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みんなで、北海道動物愛護センターをつくろう!プロジェクト

posted by しっぽの会 at 17:44 | 多角的活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

卒業犬のジェノちゃん&ベーゼちゃんが遊びに来てくれました☆彡

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卒業犬のジェノちゃん&ベーゼちゃんが
ご家族皆さんと遊びに来てくれました☆彡

いつもジェノちゃんもベーゼちゃんもドッグランで楽しく遊んでくれて嬉しいです♥



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ベーゼちゃんもテンション高めではしゃいでる姿が可愛らしかったです☺



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正面から見てもふたりはそっくりですが
後ろから見るともっとそっくりです😆💡

油断するとジェノちゃんかベーゼちゃんかわからなくなります(^^💦

みなさんはどちらがジェノちゃん・ベーゼちゃんかわかりますか?(≧▽≦)



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ジェノちゃんもベーゼちゃんも
いつもスタッフのワンコとも仲良く遊んでくれます⚽
ありがとうございます😌👐

お兄ちゃんは今年春から進学のためお家を離れるとのことで皆さん少し寂しくなりますが、
ジェノちゃんもベーゼちゃんもお兄ちゃんに会える日を楽しみに、
これからも変わらず元気いっぱいに過ごしてね🐶🏡🐶

ショップではたくさんお買い物もしていただきありがとうございました

またいつでも遊びにいらしてくださいね〜🌼


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みんなで、北海道動物愛護センターをつくろう!プロジェクト

posted by しっぽの会 at 16:19 | 卒業わんにゃん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする