
8月12日(金)、空知管内の多頭飼育現場から引き取りしたピノの子のシンくんが虹の橋へと旅立ちました…。
ピノは、7月22日に11頭の犬を引き取ったうちの1頭で、飼育されていた犬たちは不妊手術されておらず、ピノは既に妊娠していました。
そして引取り翌日には4頭の子犬(メス1・オス3)を出産しました。
当会で引き取りしたメス15頭のうち、お産を経験していると思われるメス犬たちの半数は、子宮内膜症や子宮蓄膿症になっていて、中には極度の貧血で輸血をしたメス犬もいました。
ポルテと名付けた8〜10歳位のメスも7月28日に1頭の出産を確認しましたが死産でした。

ピノは健気な優しいお母さんで、一生懸命に甲斐甲斐しく子育てをしていましたが、シンとセンは、もともと他の兄妹より体も小さくスタッフが授乳を行っていました。
特にセンは、ミルクを与えてもブクブクと泡を吹くような状態で受け付けてくれず、ミルクを吸うことも出来ないまま、2日後の25日の夕方に息を引き取りました…。
シンは、亡くなる前日の7月21日の朝に1頭だけ母犬のピノや兄妹達と離れた場所にいて、ずっと鳴いているので様子がおかしいと病院を受診しました。
診察中はリラックスしていて、抱っこするとウトウトし、体温も血糖値も正常値でしたので安堵したのですが、残念ながら次の日の午前に亡くなってしまいました…。

本日8月19日の母親ピノと子犬2頭です。

兄妹のメスのコダです。

オスのカンです。
シンとセンも無事に育ち幸せな家庭犬にしてあげたかったです。
コダとカンには兄弟の分までスクスクと元気に育って欲しいです。
シンとセン、命を繋いであげれなくてごめんね…。
来世では幸せなワンコになって生まれて来てね。
皆さまとシンくんとセンくんの冥福を祈りたいと思います…。
追記
最近、立て続けに保護犬猫が天国に召され、心が折れそうになります。
高齢だったり、不治の病だったり、珍しい病であったり、虚弱体質で育たなかったり…原因は様々です。
大学病院で専門治療を受けたり、通院したり、良いと思われることは試したり、昼夜を問わずお世話していても零れ落ちていく命に虚無感さえ感じます。
本日は、酸素室に入っていた猫のエルマも亡くなりました…。
犬猫たちは「命は限りあるもの、毎日を精一杯生きること」のメッセージをいつも残してくれています。
しっぽある友…動物たちには感謝の言葉しかありません。