空知総合振興局管内で発生した多頭飼育の犬の案件で、8月4日(木)、5日(金)に35頭(オス34・メス1)の不妊手術を実施しました。
多頭飼育になったのは、最初に飼育した犬の不妊手術を行わなかったためで、譲渡よりも繁殖頭数とスピードが勝るため、飼育数が過剰にオーバーしていました。
まだ譲渡先が決まっていないオス。
性格はフレンドリーでずっとしっぽを振ってる良い子でした。
この子はハスキーが入ったような子で、やはり人懐こい性格でした。
犬たちは近親交配なので似たような子が多いですが、体格も小さめで吠えもなく大人しい子が多かったです。
ただ、多頭の飼育の環境に慣れているため、当会で引き取りした犬たちは、ケージの隙間をこじ開け室内脱走する子が続出したので、飼育には十分な注意が必要です。
2名の獣医師さんが連携協力して不妊手術を実施してくださいました。
今回の資金に関しては、当会にご寄付してくださっている皆さまからのご寄付を充てさせていただく予定です。
当会のスタッフが手術前の毛刈りや術後にも爪切りや耳掃除、毛玉や汚れを取ったりし、Mobile vet officeの大門先生やお手伝いくださった獣医師の先生のお陰で2日間でオス全頭の不妊手術を終えることが出来ました。
Mobile vet office(モービルベットオフィス)
http://mobilevetoffice.com/
大門先生は、社会問題解決のために犬や猫の手術を専門に行っている獣医師で、昨年も石狩市や遠軽町の多頭飼育の猫や当会の飼い主のいない猫基金でもお世話になっています。
大門先生を抜きにしては語れない程、地域での犬猫の過剰繁殖問題解決の大きな力となっていただいています。
次回は、メス犬たちの不妊手術も実施したいと考えていますが、この日は最後にメスの個体確認を行いました。
当会で引き取りしたメス犬たちは、子宮蓄膿症や内膜症、子宮筋腫等に罹っていたいた子も多く、出産後に育たなかった子犬もいました。
栄養が足りておらず痩せている子と体格の良い子といましたが、生きていくうえでの生存競争は激しかったと思います。
ただ、人懐こい子が多く人に対する恐怖心はありませんでしたので、人が好きな子たちが多いのも印象的でした。
22時近くまでかかり、最後のオス1頭の手術を終えて終了しました。
今回の案件では、振興局、獣医師、愛護団体との連携で、まずは繁殖を止めることは出来ました。
犬も猫も飼いきれない程の多頭飼育になってしまうのは、不妊手術を怠っていたためですが、当会は、このような多頭飼育を未然に防げるような社会を創っていきたいと考えています。
そして、このように大掛かりな対策を講じることが出来るのも、支援してくださる皆さまのお陰です。
心より感謝申し上げます。
この案件はまだ終了したわけではありませんので、どうか引き続きご支援応援いただけたら幸いです。
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