7月2日(土)、推定6-8歳のオスのクウが虹の橋へと旅立ちました…
クウは、昨年2021年9月に札幌市動物管理センターに多頭飼育崩壊で放棄された猫(センターではくれないと呼ばれていました)でしたが、収容当初から覇気がなく、うずくまっていることが多かった子でした。
当会も多くの猫を抱かえていたので様子を見ていましたが、3月31日にセンターを訪問した際に職員さんから前日から衰弱していると伺い緊急に引き取り、札幌市内の病院に1週間入院しました。
病院の検査では、慢性腎不全とのことで生きているのが奇跡のようなレベルで、
毎日の点滴が必要なのと極度の貧血があるので、1週間に一度の造血剤の注射を続けることとなりました。
また、口内炎も酷くゴハンが食べられなくなっていました。
毎日点滴を続け、口内炎の対処療法を行った結果、一時は食べられるようになったのですが、一進一退の状況が続き、元気になることはなく、命を日々繋いでいくような毎日が続きました。
クウは、引取り直後はゲージの隅の方で固まっていたりトイレの影に隠れたり人が怖い様子でしたが、多頭で飼われていたからか猫は好きなようで、猫のフリー部屋に放してあげると可愛いらしい声で他の猫に挨拶していたりしました。
悪くなった腎臓が良くなることはありませんが、ゴハンさえ食べてくれればもしかしたら新しい飼い主さまとのご縁があるかもしれないと希望も捨てずにいましたし、毎日の点滴では、スキンシップを心がけ人に馴れてもらおうと頑張りました。
5月頃は、口内炎も悪化していて、ステロイドで炎症を抑えてあげても次の日にはまたご飯が食べられなくなってしまっていました。
腎臓に負担がかかるので頻繁にステロイドを投与することが出来ませんので、試行錯誤が続きました。
そして、この頃には人に対して心を開いてくれるようになり、すりすりゴロゴロするようになりました。
ですが、やっと人に甘えられるようになった矢先に、慢性腎不全から来る癲癇発作を起こしてしまい、その際に口を噛み口からの出血が止まらなくなってしまい、また入院となりました。
数日様子を見ていただいていましたが、7月2日(土)の朝、病院からクウが亡くなった連絡がありました。
まだまだ若く、人にも甘えられるようになったクウだったので、病気がなければきっと素敵な出会いがあって、新しい飼い主様の元で幸せに暮らしていたのかなと思うととても悲しいです。
クウちゃん、毎日辛かったと思うけどよく頑張りました。
点滴や注射の日々は、クウにしたら嫌なことをされるので人が嫌いにならないか心配しましたが、スタッフも先生も好きで信頼してくれていたので、体も楽になることを感じていたのかも知れません。
人が好きでいてくれたことが何より嬉しかったです。
クウ、次に生まれ変わるときは元気な体で、唯一無二なお家の子でいれたらいいね。
皆さまとご一緒にクウの冥福をお祈りしたいと思います…
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