2021年08月01日
今までありがとう!リアルが虹の橋を渡りました…
7月28日(水)、推定11〜13歳のオスのリアルが虹の橋を渡りました…
リアルは2017年に札幌動物管理センターから引き取りした子で、
数十頭で多頭飼育放棄されたのうちの一頭でした。
引き取り当時から人慣れはしていなく、
当会で過ごすうちに警戒心は解けてきましたが、
変わらず人に慣れることはなく、
診察やケア面が大変な子でした。
多頭で飼育されていたからか猫は大好きで、
いつも同部屋の猫達とくっついて寛いでいました。
そんなリアルですが、嘔吐や食欲不振が見受けられたので、
4月下旬に大学病院を受診したところ、リンパ腫である事が分かり、
獣医さんは何もしなければもって1ヶ月だと仰いました。
出来ることは何でもしてあげたいと思いましたが、
リンパ腫の治療は、抗がん剤を使っても数ヶ月の延命…
果たして抗がん剤の治療は、リアルにとっての最善になるのだろうかと
スタッフで話し合いました…
抗がん剤を使用すれば、他の猫達と一緒に過ごすことが出来ないうえ、
更には嫌いな人間から嫌な事をされる日々になってしまいます。
話し合いの結果、最後の時間をそんな辛い日々にしてしまう事が
リアルにとっての最善ではないという結論に至り、
ステロイドでの緩和療法のみで治療していくことになりました。
<猫部屋で花丸や奏と寛ぐリアル・・・FIV(猫エイズ感染症)キャリア同士の猫部屋で穏やかに過ごしていました>
治療を始めてからは、ステロイドのお陰で、ご飯も自力で食べる事ができ、
フリー部屋では、他の猫達とくっついて寛いでいる日々でした。
また、人が嫌いなはずなのに、毎日の点滴も暴れる事なく耐えてくれました。
そんな毎日を過ごしていると、
このままずっと生きれるのではないかという錯覚すら起こしていました。
しかし、病気には勝てずそんな日々もピリオドを打つことになりました。
亡くなった日の朝、スタッフが出勤し猫舎に行くと、
リアルはすでに冷たくなっていました…
前日の夕方までいつものように点滴もして、ご飯も口にしていました。
「リアル、凄いねー!」とスタッフ同士で話していましたが、
持って一ヶ月と言われていた時から3ヶ月も経過していた
リアルの身体は限界を迎えていたようです。
リアル、よくがんばったね!!
毎日の点滴は嫌だったよね、ごめんね。
頑張って生きてくれてありがとう!!
今までありがとう…さようなら
皆さまとご一緒にリアルの冥福をお祈りしたいと思います…