2021年02月25日

本日2/25、秋田犬を保護しました!

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2月22日(月)の未明に当会に遺棄された秋田犬は、
本日2月25日(木)、当会で引き取りいたしました。

この案件は、遺棄事件であるため、
管轄の栗山警察署に通報、遺棄事件として扱うため、
当会が引き取りすることを事前にお伝えしたうえで、
警察署が秋田犬を保護してくださり、
保健所が保管してくださっていました。

その後、良心の呵責に耐えかねた飼い主が自首、
昨日は朝から栗山警察署での取り調べ、
その後、動物愛護管理法の所管である
空知総合振興局でも厳しく指導、
その後、当会に引き渡していただく予定で、
ずっと飼い主と行動を共にしていました。

折しも昨日は空知地方が朝からの猛吹雪で
道路がマヒしていたため、
昨夕の引き取りは出来ませんでしたが、
本日早朝から所定の手続きを行って
当会で引き取りいたしました。

こうした問題は、社会全体が変わらなければ、
いつまでたっても法律は「絵にかいた餅」になってしまいます。

警察、振興局、保健所、愛護保護団体が協働で
変えていかなくてはなりません。

「捨てられた可哀そうな犬」で終わってはいけないと思っています。

悲しいですが、日本社会は、アニマルポリスも
ティアハイムもなく、動物福祉国家のレベルには達していません。

保健所のネガティブなイメージはなかなか消えることはありませんし、
また保健所を含む行政機関自体が努力して変わっていく必要があると思います。

また、日本の警察でも欧米のように
動物虐待や遺棄等はは犯罪ですので、
しっかり取り締まっていただきたいです。

札幌市は、数年も前から殺処分も行っていませんし、
動物愛護条例の制定や愛護センターの建設に向けて、
「人と動物が幸せに暮らす社会」の実現に向け尽力されています。

北海道の動物行政も先進的な札幌市のように
変革していってもらいたいですし、
当会はその一助にもなりたいと北海道内の行政機関の
一助にもなりたいと日頃から連絡を取り合っています。

ただ一番大切なことは、社会を構成している人々一人ひとりの意識、
一人の百歩ではなく、百人の一歩ではないでしょうか。

当会のHPやSNSをご覧の皆さま、
どうか動物たちに明るい未来が来ますよう、
身近なところで適正に飼育されていない飼い主さんを見かけたら、
冷静に注意したり、虐待を知ったら警察に通報したり、
住む家も食べ物もない行き場を失っている犬猫たちを
自分に出来ることで助けてくださいませんか。





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秋田犬は、太陽と命名、
今日は動物病院で健康診断とマイクロチップ装着を行いました。

室内で適正に飼育されていましたが、
飼い主は突発的に遺棄をしてしまったようです。

深い事情があったことは理解できるのですが、
捨てる選択はしてもらいたくなかった・・・
事前に当会や行政機関等に相談して欲しかった・・・とても残念です。

こんなに酷いことをされても犬は飼い主を恨みません。

飼い主が大好きな太陽の気持ちを考えると・・・やはり許せません❗️

今後、当会で適正に飼育してくださる新しい飼い主さまに繋いでいきます。

なお太陽のご面会や飼い主さん募集については、
性格や行動等、当会で十分把握できてから行いたいと思いますので、
暫くは飼い主さん募集にはなりませんので、
そっと見守っていただけたら幸いです。


最後に・・・
元の飼い主には、太陽の思いに恥じないようきちんと罪を償って、
太陽がこれ以上悲しまないよう強く生きていってください。

タグ:遺棄
posted by しっぽの会 at 18:38 | 保護犬の様子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする