10月17日、預かりボランティアさんの元から、
夏美が虹の橋へと旅立ちました・・・。
夏美は、江別市内の屋外で10頭で多頭飼育されていましたが、
飼い主が体調不良で飼育が困難となったため、
2020年7月、江別保健所経由で引き取りしました。
保護した時には、すでにお腹に大きな腫瘍があり、
削痩と衰弱で立つことも出来なかった夏美ですが、
預かりボランティアさんの元で幸せな最期を送ることが出来ました。
預かりボランティアさんから以下のご報告をいただきました。
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お腹に大きな腫瘍を抱え痩せの酷い多頭飼育放棄の保護犬夏美を
終生預かりする募集があり名乗りをあげました。
夏美は肋骨が浮き出るほど痩せて
体力も低下しているのか足元がふらついていました。
保護に向かったスタッフさんによると敷地内で倒れており
最初見た時死んでいるかと思ったそうです。
病院に何日か入院し助かった命です。
うちに来てから毎日点滴をし
嫌がる心臓などの薬をすりつぶし蜂蜜に混ぜて口中に塗り込んでいました。
一番困ったことは食べないことです
大人しく素直な可愛い子なのですが、食事には頑固で食べない!
一回食べても次は食べない!
毎回手を替え品を替え何とか食べないかと日々悩みました。
いろいろなドライフード、ウエットフード、肉類魚類、
茹でたり焼いたりタレを少しつけたりしてだすのですが、
長くは食べてくれず、お米はどうだろうかと野菜や肉と一緒に
おじやにしてもそっぽを向く、焼き鳥もケンタッキーも一回しか食べない、
どうしたもんかと困り果てました。
なんでも良いかとチーズ蒸しパンをあげたところパクパク食べ、
焼き芋、バナナも好きな方でした。
勿論犬用のパンも最初あげていたのですが、
次第にそっぽを向くようになり、仕方なくチーズ蒸しパンをあげていました。
でも人間用のパンが良いわけがありません。
下痢をするのです。
下痢をしても好きなものを食べさせるべきか悩みましたが、
近くのかかりつけの動物病院の先生も
食べたいものを食べさせて良いのではないかと言われ、
下痢と嘔吐があれば注射しに通院してました。
そのうちどうしたものかドライフードに、
人間用の離乳食を混ぜたところ食べるようになり小躍りしました。
犬用のフードを食べると下痢も治り、
このまま体重も増えてくれるのかと楽しみにしていましたが、
次第に歩けなくなり病状は悪化しているようでした。
夏美は寝る前に排泄を済ませても、夜中の3時、4時にしたくなり、
自分で立ててた時には、家の中を何度も小走りし場所を捜し困ってました。
気がつけば外に出すのですが、そうでない時はあちこちにしちゃってました。
そんな具合だったので、私たちと一緒にベットで寝たそうにしていましたが、
立ち上がって落ちたら困るので、一緒に寝ることはできませんでした。
でも2週間前には立ち上がらなくなったので、
やっとアッシュと3人でベットで寝ることができ、
夏美もちょっと満足したのではないかと思います。
お腹の腫瘍は大きくなっていて2個に増えているようでした。
死の3日前には大好きなチーズ蒸しパンもすなぎもフワリも食べなくなり、
おしっこの量も減り、前日には痙攣発作を起こすようになりました。
3時間間隔だったのが30分おきになり、1分も発作は続きました。
先生に相談し鎮痙剤の座薬を使い痙攣は治りましたが、
ずーっとピクツいていて意識も午前中はあったのに次第になくなっていきました。
痙攣を起こしてるのを心配したスタッフさんが仕事が終わってから会いに来てくれ、
夏美を囲んでおしゃべりしていたら、
急に軽く首をのけぞらせ呼吸が止まり、
次第に心臓の動きも弱くなり見守る中死んでしまいました。
静かな最後でした。
一度も吠えたことがないのに、かすれた声で弱く何度か吠えていました。
死神でも追っ払っていたのかな・・・。
可愛い可愛い夏美! またね! 大好きだよ!
夏美を応援してくださいました皆様、ボランティアの皆さん、
いろいろ相談にのってくれたスタッフの皆さんありがとうございました!
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愛情を惜しみなく注いでくださった預かりボランティアさん、
いつも大変な子を看てくださり、本当にありがとうございます!
真夏の炎天下に草の中に倒れていた夏美が、
お家の中でふかふかのお布団に寝て、
創意工夫して用意くださった食事に、
どれだけ安心で満ち足りた時だったことでしょうか・・・。
預かりボランティアさん、本当にありがとうございました。
皆さまとご一緒に夏美の冥福をお祈りしたいと思います。
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