
4月23日、アミーが静かに虹の橋へと旅立ちました・・・。
アミーは、昨年9月12日、札幌市東区の路上で保護された高齢のメス猫で、
胆振東部地震の直後でしたので、その影響だったのかもしれませんが、
札幌市動物管理センター収容中から、
下半身不随で自力で排尿できない容態でした。
早期治療が必要と判断し、当会で引取り、札幌市内の動物病院に緊急搬送、
血液検査やレントゲン撮影・エコー検査をしましたが、
背骨の脱臼により、脊髄が断裂し生涯に亘り半身不随、
また腎不全になっていることが分かりました。
骨折の手術や、早期に治療を施すことで、
再び歩けるようになればと望みをかけましたが、
手術も出来ない状況でしたので、本当に残念に思いました・・・。
その後、暫く入院して再び生きる力を取り戻したアミー。
日中はしっぽの会で過ごし、
夜は卒業犬けんしろうの飼い主でもある当会のスタッフが、
自宅に連れて帰りお世話していました。
暖かな休日には、スタッフとけんしろうと一緒に
お花が満開の公園にペットカートに乗って出かけたり、
いつどうなるか分からない状況ですが、
今生きているこの瞬間を楽しんでいるようでしたので、
アミーを見ている私たちが元気をもらっていました。
<以下預かりしていましたスタッフからの報告です>

昨年の9月末頃から日中は会へ連れて行き、
夜は一緒にお家へ帰る生活をしていました。
アミーちゃんは会に来た頃は「気安く私に触らないでよ」といった感じで、
たくさん撫でていると嫌そうだったり、
時には手などを触ると噛むこともありました。
17歳と高齢になってから事故により下半身麻痺となったアミーちゃんですが、
支援者さまに頂いた車椅子をとても上手に乗りこなし、
前進のみならずバックや方向転換も自由自在!
本当に17歳?!と思うほどの体力と賢さ、生命力を感じました。
その頃は、あと2〜3年は余裕で生きてくれるんじゃないかとも思っていました。

ただ、排泄は自力ではできず圧迫排泄が必要で、
腎臓も悪くなっていたため、飲み薬や皮下点滴での治療は毎日していて、
それでも体調や食欲が不安定になることも多々ありました。

けんしろうのことも初めは怖かったのか怒ることもありましたが、
次第にお互い受け入れてくれて、
仲良くとまではいきませんが一緒に寝たり、
お散歩したりと同じ時間を過ごすことが平気になりました。

あまり好きそうではなかった抱っこも、
最近は抱っこをしないと猫ベッドの中から頭だけ出して
ワニのようにこちらをジーっと見つめていて
抱っこしてあげると温かくて安心するのか
ぐっすり眠ってくれることが多かったです。

お水やご飯が欲しかったら鳴いて催促したり、
私が寝ている時でも前足で顔を何度も叩いて起こしてきたりと
一緒に生活していく中でアミーちゃんの可愛らしい面や
高齢で下半身麻痺があっても生きようとする力をとても感じさせてもらいました。
そして、たくさん笑わせてくれました。

<昨秋のお出かけ写真>
桜が咲いたら、また一緒にお散歩に出かけて
アミーちゃんにも桜を見せてあげたかったのですが、
それが叶わなかったのが心残りです。
それでも先日の4月、とても暖かい日があり今年最初で最後のお散歩に出かけると、
長い時間周りをキョロキョロと興味津々で見ていて、
家に帰ると珍しくご飯をたくさん食べてくれた日がありました。
1日だけでしたが、暖かい日に一緒にお散歩できたことは
神様から頑張るアミーちゃんへの最後のプレゼントだったと思います。
もっとこれからも一緒に過ごしたかったですが、
アミーちゃんは思うように動けない身体でも、
慣れない環境でも充分頑張って生きてくれたと思うので、よく頑張ったねと伝えたいです。
アミーちゃんと過ごした約7カ月はとても幸せな日々でした。

これまでアミーを応援ご支援くださっていた皆さまに心よりお礼申し上げます。
皆さまとご一緒にアミーの冥福をお祈りしたいと思います。